目に見える世界は幻想か?

目に見える世界は幻想か?~物理学の思考法~ (光文社新書)物理学の世界では数式が必須となる。
しかし、数式があるから物理学を嫌いになる人も多い。
本書は、数式を使わずに物理の世界を解説しようという試みである。
世界を理解するために、物理学者がどのように苦闘して来たか、分かったような気がする。

内容としては、物理学の歴史である。
地動説から始まって、ニュートン物理学、原子の発見へと続く。
原子と電子の微小世界を理解しようと物理学者たちは苦闘し、量子の世界に突入する。
量子の世界は、我々の日常と違う法則で動いているので、イメージできない。
さらに困ったことに、あまりに小さすぎて、観測もできない。
観測出来たとして、観測した瞬間に物事が確定し、それまでは存在さえも確率に過ぎないというのだから、数式を使わなくても理解できない。

量子の世界と平行して、時間と空間の物理学が発達した。
電気と磁気の正体を突き止める研究は、アインシュタインの相対性理論で一応の決着をみる。
時空は、重力で歪んでいるのだ。

現代の物理学は、極小の世界を扱う量子力学と宇宙と時間を扱う物理学の統合を目指している。
どちらも普通に分からないので、統合されても、一般の人には理解できないものになるのだろう。
しかし、アインシュタインの理論から原子力利用が始まったように、統合理論からワープやタイムマシンが実現するかもしれない。

結局、漠然と知っていた物理学の歴史をおさらいし、物理学者たちの苦労を実感した本だった。

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