非Aの世界

非Aの世界【新版】 (創元SF文庫)久しぶりに読んだ「宇宙船ビーグル号の冒険」が面白かったので、同じヴォークトの古典「非Aの世界」を読んでみた。
巻末の解説によると、こちらの方がよりヴォークトらしいと言うが、残念ながら私の趣味ではなかった。
色々状況が分からないにもほどがある。

機械の出すクイズに正答し、優勝した人が金星への移住権を得られる未来、ギルバート・ゴッセンもクイズへの参加を控え、ホテルに宿泊していた。
ところが、ホテルの嘘発見器によって、彼はギルバート・ゴッセンではないと断定され、ホテルから追い出されてしまう。
彼は偽りの記憶を植え付けられていたのだ。
自分は何者か探るうちに、銀河系全体を巻きこむ陰謀に関わることになってしまう。

とにかく、何が何だかよく分からない。
ミステリアスというレベルではない。
キーワードとなる「非A」の意味もよく分からない。
「非アリストテレス主義」の略語だが、感情を抑える方法くらいの漠然としたイメージしか分からない。
主人公は記憶をなくしているので、彼が何をしたいのか分からないのは仕方ないにしても、関係者の目的や位置づけも分からないし、地球やその他の惑星の政治的状況も分からない。
次々と訪れる状況のみで楽しめることが出来るかどうかが、この本を楽しめるかの分かれ目になるのだろうが、残念ながら、私は楽しめなかった。

最初の雰囲気はディックに近い。
というか、ディックが影響を受けているのだろう。
その後の展開は全く違っていたが。

非Aは非アリストテレス主義、非Nは非ニュートン主義、非Eは非ユークリッド主義を表す。

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