いろいろな意味でインパクトのあった「西遊記〜はじまりのはじまり〜」の続編。
まさか、続編を作るとは思わなかった。
相変わらず異質な感性で突っ走っている。
私は嫌いではないが、絶対日本では受けないと思う。
スタッフは「少林サッカー」のチームだが、監督は香港のスピルバーグと呼ばれたツイ・ハーク。
まだ生きていたのか、という感じの懐かしい監督である。
話としては、三蔵法師とお供の3人が天竺に向けて旅をする、その途中である。
ただ、三蔵法師とお供の3人の仲が悪い。
仲が悪いのが敵を騙す作戦ということになっているが、本当に仲が悪いとしか思えない。
そして、三蔵法師が情けなく、善人でもない。
本当は善人なのかもしれないが、それも怪しい。
三蔵法師とお供の仲が良いのか、三蔵法師が善人か、がドキドキするポイントでもある。
中華ベースにヨーロッパやアラブのティストをのせた派手な美術が良い。
悟空を始め、妖怪たちの造形にCGをこれでもかと使い、迫力がある。
ハリウッドかぶれのファンタジー映画が多いが、このような雰囲気の作品が増えると面白い。