エイリア:コヴェナント

エイリアン:コヴェナント アート&メイキング何だか分からなかったエイリアンの前日譚「プロメテウス」の続編。
テーマに共感は出来ないが、「プロメテウス」よりは分かり易い内容となっている。
このシリーズに、もはやストーリーは期待していないが、やはり美術は良い。
リドリー・スコットのSF映画は、美術だけでも観る価値がある。

移住船が怪しい通信にひかれて知らない惑星に降りると、エイリアンに襲われた、というだけの話である。
ネタバレしないと語ることがないので、ここからはネタバレである。

オープニングは、「プロメテウス」に登場したアンドロイドが、その創造者と語る場面から始まる。
何かを引用しているであろうセリフはよく分からないが、西洋絵画のようなシーンが良い。
意味もなく格調が高いのが、リドリー・スコットの映画の良いところだ。

帆を拡げてエネルギーを補給する宇宙船も美しい。
リドリー・スコットが描く未来世界は、とてもリアルで機能美と生活感のバランスが良い。
惑星に着いてからの探検隊の装備も、現在の延長にあり、見た目の納得感が高い。
異星人の廃墟は、ヨーロッパの修道院のような荘厳さと怪しさを兼ね備えており、ホラーの舞台にピッタリだった。
これらの美術を堪能するために、DVDが出たら、また観るに違いない。

今回のテーマは「創造」である。
神は人間を創造し、人間はアンドロイドを創造したが、アンドロイドは何を創造するか、ということである。
アンドロイドのデビットが選んだのは、異星人エンジニアの遺した生物兵器を改良し、究極生物であるエイリアンを創造することだった。
ようだが、全然刺さるテーマではなかった。

そして、オチが酷い。
このオチでは、アメリカで受けるはずがない。
このオチのために、可愛くない、男の子のような女優を主演にキャスティングし、共感出来ないようにしたのか、と思わせる。

ノベライズがアラン・D・フォスターなので、読んでみた。
初代の「エイリアン」もフォスターがノベライズを書いており、映画では分からなかった背景情報が多く盛り込まれていたのだが、今回はあまり目新しい情報はなかった。

[amazonjs asin=”4041060249″ locale=”JP” title=”エイリアン:コヴェナント (角川文庫)”]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。