槍ヶ岳

久しぶりにむかしの会社の登山部の山登りに参加した。
7月は天候が悪く、槍ヶ岳登山が中止になってしまったので、今回はその復讐戦である。
でも、9月の方が歩くには暑過ぎず良かったように思う。
参加者は7月の10名から3名減って7名だった。

槍ヶ岳は有名な山で、登山者の憧れらしい。
確かに、日本とは思えない絶景の山だった。

【9月22日】
23時新宿発の深夜バスで新穂高温泉に向かう。当日は激しい雨。
集合場所の都庁地下駐車場は、地下道が続いていないので、少し濡れる。
シャンデリアに赤みがかった黒いカーテンと、バスは妙に豪華だった。
途中、トイレ休憩でSAに2回止まった。
バスでの仮眠は、やはり眠りが浅い。
バスの中で、バーナーを忘れてことに気づく。
寒いことを予想して、スープと紅茶を飲もうと思っていたので、粉末スープと紅茶、ガスと鍋は持ってきたのだが、肝心のバーナーを忘れてしまった。
無駄に重い荷物になってしまった。
軽く凹む。

【9月23日】
早朝5時30分に新穂高温泉に到着し、睡眠不足のまま登り始めることになる。
いつも通りだが、身体に悪い。
登山センターでトイレと朝食を済ませる。
雨は上がっており、歩きやすい気温だった。
スタート予定は7時だったが、予定より30分早い6時30分から上り始めた。
本日のゴールである南岳小屋の到着は16時の予定である。

淡々と林道が続く。
歩き易いが、景色が変わらず面白みはない。
途中から山道に入り、川など越える。

槍平小屋でカレーを食べる。
具沢山という宣伝文句はは言い過ぎだろ。

ここから南岳新道は急な上りになる。
地図で見ると南岳小屋まで上りで4時間、下りで2時間45分なので、とても急な上りは覚悟していた。
上り始めると、コースタイムよりかなり遅れる。
16時の南岳小屋到着予定が怪しくなってきたので、遅れることを電話で連絡した。
暗くなる前に着けるかさえも怪しい。


途中からコースタイムに近い速度になったが、なかなか目的地が見えず、気が遠くなる。
何も考えないようにして歩き、17時には到着した。

18時の夕食の後は、前日もあまり寝ていないので、すぐに寝ることになった。
それでも50男3人は、ワインを飲んでから寝た。

【9月24日】
2日目の朝は、比較的のんびりとしたスタートである。
行動予定時間は5時間しかない。
50過ぎのオヤジたちは、ゆっくり寝ていられないようで、予定より30分早い6時30分の出発になってしまった。

南岳小屋の上から見る大キレットは凄い景色だった。
南岳小屋に泊まる人は、槍ヶ岳ではなかく、ほとんどが大キレットを目指すらしい。
遠めで見ると、どこを歩くのか想像もできない。

朝は予想外に暖かく、Tシャツの上にユニクロのウィンドブレーカーで問題なかった。
昼ごろに暑くて半そでになり、日焼け止めを塗っていなかった腕が日焼けしてしまった。
標高3000メートルを越えても、晴天の時はやはり暑い。

南岳、中岳、大喰岳を抜けて槍ヶ岳に向かう。
標高がほとんど変わらないので、楽な尾根歩きかと思ったら大きな間違いだった。
それぞれの頂上に到着すると、いちいち下るのだ。
見た感じ、200メートルは下っている感じだ。
文句はあるが、それぞれの山に個性があって面白い。
なにより天気が良いので楽しい。
山登りは、天気が良いと数倍テンションがあがる。

槍ヶ岳山荘に荷物を置いて、ヘルメットを被って、槍ヶ岳を登る。
このためだけに、重くて収まりの悪いヘルメットを持ってきたのだ。
槍ヶ岳では、ヘルメットは義務ではないが、条例でヘルメットが義務になっている山もあるようだ。
ちなみに、私のヘルメットはむかし買ったスノボ用のものなので、みんなのより重い。
500円だせば、ちゃんとしたヘルメットを貸してくれるので、借りることにすれば良かった。

槍ヶ岳山荘から槍ヶ岳山頂まで、片道30分である。
鎖やはしごを使って、ほぼ垂直の岩山を登る。
つかみ易い岩がたくさんあり、フリークライミングとしては楽だが、命綱がないので緊張する。
落ちる人があまりいないのが不思議なくらいだ。
人が少なかったので、噂の渋滞にはまらずに済んだ。
山頂からは360度の展望が開けている。
さすがに、端っこに立つ勇気はない。


下りでも渋滞せず、終わってしまえばあっという間だった。
槍ヶ岳山荘でラーメンを食べ、今夜の宿であるヒュッテ大槍へ向かう。
槍ヶ岳山荘からヒュッテ大槍は見えていたので、すぐ着くと思ったら、意外にハードな岩の道で結構疲れた。

ヒュッテ大槍に到着すると、槍ヶ岳を見ながら生ビールで祝杯をあげた。
単独行の登山者が一人仲間に加わり、話が弾む。
そのまま食堂に入り、ウィスキーで飲み会が続いた。
夕食前には、飲みすぎで一人ダウンしてしまった。
豪華な夕食は、スパゲティとワインが付いていた。
私も久しぶりのウィスキーのせいか、夕食後にはすぐ眠ってしまった。

【9月25日】
最終日は3時30分出発、そしてひたすら7時間下る。
日が昇っていないのに、全然寒くない。
フリースを着れば、ダウンも、レインウェアも不要だった。
秋の3000メートル級ということで、防寒対策に気を使ったが、今回は不要だった。
暗い中を淡々と歩く。
自分がどこを歩いているのか分からない。

日が出てきたので、休憩して朝食をとることになった。
私は山小屋でお願いした弁当。
ごもく稲荷だった。
稲荷好きにはうれしい。
しゃけと卵焼きもついている。
ご飯がぎっしり詰まっているので、食べ応えがある。
しかし、寒くなってきた。
日が出る前より、日が出た後のほうが寒く、あまりのんびりと休んではいられない。

淡々と下る。
石を選びながら歩くのも疲れてきた。
上りに比べて腰をひねるので、腰が痛い。

槍沢ロッヂを越えて、横尾山荘の着くと山道というより森の中の散歩道という感じになってきた。
森林浴と考えると贅沢だが、さすがに飽きてきた。

氷壁の宿徳澤園まで来ると普通の観光地である。
ソフトクリームを食べて、また森の中の小道を歩く。
沢山の人とすれ違う。
登山ルートとしてはこちらの方がメジャーらしいが、本格的な山道に入る前に、何時間も歩くので疲れそうだ。

やっとゴールの上高地に到着し、河童食堂で山賊焼きとビールの昼食にする。
登山者には綺麗過ぎる上高地アルペンホテルで風呂に入って、2日分の汚れを流す。
ホテルからバスターミナルまで少し歩いて、バスで新島々駅まで行き、そこから電車で松本駅へ。
松本駅から特急あずさで、東京に向かう。
あずさは自由席だったが、全員近くに席が取れたので、軽く宴会をしつつ帰途についた。

随分長く歩くルートで最後は腰が痛くなったが、天気に恵まれて、良い登山だった。

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