恐ろしく時間の空いた続編である。
当時のSF映画や小説に圧倒的な影響を与えたカルト映画「ブレードランナー」の続編が、今頃になって制作された。
私も当時、輸入モノのテープを買って、字幕なしで何回友人に観せたか分からない。
しかし、ストーリー的には、ディックの原作と大幅に異なるだけでなく、あまり面白いものではなかった。
その続編と言われても、あまり期待できない。
監督が「メッセージ」の監督なので、面白い解釈をしてくれるかもしれない、という淡い希望はあったが。
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月別アーカイブ: 2017年10月
ホイホイ記憶術
記憶術についての有名な本らしい。
Amazon Prime Readingに入っていたので読んでみた。
記憶に関する細かいノウハウが、これでもか、というほど紹介されている。
試験前などに、気に入った方法を試してみるのも良いかもしれない。
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暴走する脳科学
fMRI等による脳内活動の計測機器の発展と、ディープラーニングなどのAI技術によって、脳科学は猛烈に進化している。
また、ゲノム解析終了後、次のフロンティアとして、各国は脳科学の研究に多くの予算を設定している。
このような現状で、本書は、脳科学について、哲学の立場から検討している。
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Amazon Web Services知っておきたい基礎知識
いつの間にか多くのサービスを提供しているAmazon Web Servicesについて知るには良い本だと思う。
仮想マシンのレンタルサービスから始まったAWSも、クラウドサービスの進化に伴い仮想ディスクトップやシステム開発、IoTにまでサービスを拡張していたようだ。
この本では良い面しか説明していないが、実際に使ってみると色々と問題が発生するのは間違いない。
そのような課題を知るには、別の本にあたるべきなのだろう。
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アトミック・ブロンド
ベルリンの壁崩壊直前の東西ドイツで、女スパイが暴れまわる。
とにかく強い!
しかし華麗に戦うのではなく、1発殴られたら2発殴り返す式の肉弾戦なので、彼女もボロボロになりながら戦う。
そして音楽がいい!
80年代のポップスが映像と見事にハマり、否応なく盛り上がる。
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マインドハンター
連続殺人犯のプロファイルを元に捜査を行うFBIの行動科学課の誕生を、関係者が語ったノンフィクションである。
行動科学課は、映画「羊たちの沈黙」やTVドラマ「クリミナル・マインド」でも有名な部署である。
実際の事件の解決に至る経緯は興味深いが、読み物としてはメリハリに欠ける気がする。
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無意識の整え方
「脳はなぜ『心』を作ったのか」で意識の役割について革新的な仮説を提示した前野隆司による対談集である。
合気道の達人、僧侶、コーチングの指導者、医者といった異なる分野の相手と無意識について語り合う。
アプローチの仕方は違うが、無意識を重要視する面では共通している。
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企業ネットワーク構築 最強の指南書
ネットワークの専門家ではないのだが、システムコンサルタントとしては定期的にネットワークのトレンドをチェックしておく必要がある。
そんな時、この本のようなムック本は手軽である。
図解も多いし、説明もシンプルなので、短時間で情報を吸収できる。
いまの流行りが手軽に分かるので、この本もなかなか良かった。
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死の迷路
むかしサンリオ文庫から出版されていたディックの小説の新訳である。
サンリオ文庫の時は「死の迷宮」だったが、早川版では「死の迷路」になったようだ。
「死の迷路」だと、少し軽い感じになってしまう気がするのだが。
再度読んでみて、ディックにしてはちゃんとまとまった話になっているのに驚いた。
オチらしいオチもあるのだが、話が破綻していないとディックの小説としての愉しみが減ってしまう。
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