絶対失敗しない、バカバカしいくらい小さな習慣を目標とすれば、必ずうまくいく。
この本の主張は、これだけである。
その主張の根拠となる著者の経験や心理学の研究が紹介されている。
確かに、この方法ならうまくいく気がする。
1冊の本にするほどの主張ではないのだけれど、人々が陥りやすい間違いを、心理学の研究結果などを引用しならが、懇切丁寧に説明している。
たとえば、小さな目標が達成できたからと言って、目標を大きくしてはいけない、という常識とは異なる注意事項がある。
小さな目標は、毎日簡単に達成できるから、簡単に始められるし、達成できれば自信も付く。
目標を大きくしてしまうと、始めるのも大変だし、達成できないと自信に繋がらない。
小さな目標を越えて実行しても良いが、目標を大きくしてはいけない。
モチベーションを当てにしてはいけない。
モチベーションは感情に基いており、感情が何らかの出来事、血糖値、健康状態、天気などあらゆることに左右される。
また、習慣になると実行するのに刺激がないため、モチベーションが上がらない。
だから、習慣にするのにモチベーションを当てにしてはいけない。
モチベーションを使わなくても始められるくらい、目標は小さくしたほうが、習慣に繋がる。
行動が習慣になるまでにかかる日数は平均66日ーこれはあくまでも平均値で、実際には18日から254日と大きな幅がありました。(中略)
習慣はすぐには身につかないと同時に、すぐに消えてしまうものでもありません。でも、本当にお願いですから、それによって自分への期待値を上げたりしないでください。期待を小さくしておけば、もっとやりたくて仕方がなくなります。
感じる抵抗が最小限になるまで、やるべき課題をどんどん小さくして脳に示しましょう。
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