スター・ウォーズ/最後のジェダイ

スター・ウォーズ/最後のジェダイ  オリジナル・サウンドトラックスターウォーズ・サーガは、4作目にあたる「帝国の逆襲」以外はあまり好きではないのだが、huluで7作目を観たら、なかなか面白かったので、8作目の「最後のジュダイ」を映画館で観ることにした。
私としては、スターウォーズ・サーガの中で、一番好きな作品になった。
単純過ぎるスターウォーズの中で、唯一、賢い脚本だと思った。

ルーカスが神話を研究して作ったスターウォーズは、その由来からして単純な物語になっている。
1作目はそれで良かったと思うが、シリーズが続いても単純なままでは面白くない。
登場人物たちにも知性が感じられない。
「最後のジュダイ」は、観客の予想を裏切る展開があり、スリリングな映画になっていた。

前作は、主人公のレイが、失踪していた伝説のジュダイであるルーク・スカイウォーカーを発見し、感動のフィナーレとなった。
本作はその続きで、レイはルークに反乱軍への協力を求めるが、ルークは拒否する。
ルークは、ハン・ソロとレイアの息子であるカイロ・レンの教育に失敗し、彼をダークサイドに向かわせてしまったことから、フォースの力に懐疑的になっていた。
レイは、孤島でルークと生活しながら、何とか彼を心変わりさせようとする。

一方の反乱軍は、レイアに率いられ敵の艦隊から逃走していた。
エネルギーが切れた艦から脱落し、敵の餌食になっていった。

映画が始まってすぐに、反乱軍は、敵の戦力を削ぐために、爆撃機による決死の攻撃をかける。
その時にエースパイロットが、敵の将軍に下らないギャグのような通信で気をそらそうとする。
この辺りの雰囲気から、いままでのスターウォーズとは違う気がしてくる。
今回の監督に抜擢されたのは、異色SFアクション「ルーパー」のライアン・ジョンソンだからだろう。
多くの犠牲を払って敵の主戦力を破壊したのだが、反乱軍を指揮するレイアからは叱責を受ける。
反乱軍の指名は生き残ることであり、英雄的に死ぬことではないからだ。

多くの戦争、アクション映画と違い、この映画では英雄的に死ぬのは良しとされない。
指揮官の多くは女性であり、男性的な英雄行為よりも生き延びることを選ぶ。
特攻をかけようとするフィンに対し、横から体当たりして命を救うというシーンも、とても良い。

ルークの戦い方も素晴らしい。
戦車部隊に対し、フォースがあるとはいえ、一人の人間で立ち向かえるはずはないと思っていたが、彼は納得のいく作戦を持っていたのだ。

フォースが遺伝的エリートのものではなく、万人が持ちうるという結論も良い。
スターウォーズは、スカイウォーカー一家の戦いというエリート主義的雰囲気があったが、本作では否定されている。
次の世代の最高のジュダイと思われるレイの両親が誰か、ということがそれを示している。

この先、スターウォーズ・サーガは、どのような方向に向かうのか、少し楽しみになってきた。

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