お金2.0

お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)題名から受けるイメージと異なり、財テクの本ではない。
新しい経済のあり方とそこでの生き方について書かれた、どちらかというと経済学方面の本である。
個人が経済圏を作れるようになる時代が目前に迫っている。
著者は、これを経済の民主化と呼んでいる。

現代は、資本主義の限界かもしれない。
余ったお金が、投資先を求めて彷徨っている。
我々が日々の生活のために買い物などにお金を使う実体経済に対して、お金でお金を産む資産経済の方が圧倒的に巨大になって来ている。
経済全体で資産経済の占める割合は9割と言われている。

一方、お金では換算できない価値が重要になって来ている。
ツイッターのフォロワー数や通販サイトの顧客データなどである。
従来の金銭価値では把握できない価値を中心とした価値主義が、今後は台頭すると著者は主張している。
交換や可視化の難しかった価値を、テクノロジーが支援する。

著者は企業の社長であり、今後の事業を検討する際の、将来予測についても解説している。
未来の方向性を決めるのは、お金、感情、テクノロジーの3つである。
この3つのベクトルが揃う必要がある。

テクノロジーの進化によって、金融の枠組みをゼロベースで再構築出来るようになった。
有名なのはビットコインである。
中央のない経済を実現するテクノロジーである。
AIを利用することで、自立分散した経済システムが実現できる。

現代は、「つくる経済」の時代に突入しつつある、と著者は主張する。
テクノロジーの進歩により、低価格で経済システムを作ることができるようになった。
国家が独占していた経済のコントロールが、個人でも可能になってきたのだ。
いづれは、複数の経済システムが並存し、各個人が経済圏を選択するようになる。
メインストーリーから外れた人でも選択肢がある。
やり直しが可能な社会が訪れる。

最初から完璧なシステムを作ろうとせずに、寿命が存在することを前提にし、寿命が来たら別のシステムに参加者が行けるような選択肢を複数用意ておくことで、結果的に安定的な経済システムをすることができるようになります。

製品やアイディアで勝負する時代から、ユーザや顧客も巻き込んだ経済システム全体で競争する時代に変わってきています。

この状況がさらに進むと、オンライン上で人と情報とものが「直接」かつ「常に」つながっている状態が実現します。すると中央に代理人がハブとして介在する必然性はなくなり、全体がバラバラに分散したネットワーク型の社会に変わっていきます。

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