スーパーヒューマン誕生!

スーパーヒューマン誕生! 人間はSFを超える (NHK出版新書)科学の進歩により、人間の機能は拡張しつつある。
義足のランナーは、普通の足のランナーよりも早く走れるようになってきている。
また、スマートフォンやウェラブルコンピュータは、人間の機能の拡張とも言える。
本書では、科学技術が現在、人間の機能をどのように拡張しているか、またその先はどうなるのか考察している。
物理的機能だけでなく、認識面に踏み込んでいるのも面白い。
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巨流アマゾンを遡れ

巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)高野秀行のルポルタージュは、どれを読んでも楽しい。
麻薬を栽培している村で生活するなど、やっていることはハードだが、どこかのんびりしている。
あまり計画性がなく、行き当たりばったりに見える。
だからこそ、思いがけない出会いがあったりするのだろう。
日本で、それなりビジネスの世界で生きていると、この無計画さに憧れるところがある。
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「幸せをお金で買う」5つの授業

「幸せをお金で買う」5つの授業 (中経出版)「いかにお金を稼ぐか」という本は多いが、この本は「いかにお金を使うか」についての本である。
また、「いかに経済的にお金を使うか」ではなく「いかに幸せになるためにお金を使うか」がテーマである。
考え方はポジティブ心理学に近い。
ボランティアや寄付について、当然のように書かれているのもアメリカらしい。
他人のためにお金を使うのは、人を幸福にするようだ。
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金色天化

金色天化 (新潟文楽工房)古代から伝わる化粧を施すことで、肉体と精神を極限まで高めることができる秘術「天化」。
新潟の田舎で「天化」の伝統を守りながらひっそり暮らしていた姉弟が、「天化」の技術を悪用した犯罪に立ち向う。
とっても、マンガ的、アニメ的な設定だが、書き下ろしの小説である。
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ネットワークプロトコル 最強の指南書

ネットワークプロトコル 最強の指南書 (日経BPムック 日経ITエンジニアスクール)たまにコンピュータ関係の知識を棚卸ししないと、変化の早い業界ではついていけなくなってしまう。
そんな時この「最強の指南書」はちょうど良い。
図解が多く、シンプルにまとまっている。
特定の分野の知識を、専門的過ぎず、かといって初心者専用ではなく、最新の知識を解説している。
本書もネットワークプロトコルだけに絞り込んだ、ある意味マニアックな本になっている。
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彼女がエスパーだったころ

彼女がエスパーだったころ (講談社文庫)この頃の日本のSF作家もなかなか面白いものを書いている。
そんな中で注目している作家の一人が宮内悠介である。
本書は、宮内悠介の少し前の短編集だ。
エスパーテーマというよりも、超常現象の解明が中心になっている。
この頃、新しい人の名前が覚えられないのが困ったものだ。
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接触

接触 (角川文庫)主人公は、人に接触することで、その人の身体に乗り移ることが出来る「ゴースト」である。
なんと安易なアイディアだと思ったが、この設定によりとても面白い小説に仕上がっている。
手に汗握るアクション小説でもあり、タイムトラベルのような時代小説でもあり、男性女性を超越した恋愛小説でもある。
この素晴らしい小説が、あまり評価されていないのは残念である。
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