巨流アマゾンを遡れ

巨流アマゾンを遡れ (集英社文庫)高野秀行のルポルタージュは、どれを読んでも楽しい。
麻薬を栽培している村で生活するなど、やっていることはハードだが、どこかのんびりしている。
あまり計画性がなく、行き当たりばったりに見える。
だからこそ、思いがけない出会いがあったりするのだろう。
日本で、それなりビジネスの世界で生きていると、この無計画さに憧れるところがある。

このアマゾン紀行も、「とりあえずアマゾンに行ってみようか」という感じである。
だから、次にどこに向かうかも、行き当たりばったりに見える。
様々な町や村に立ち寄り、怪しい人々と知り合いになる。
ちょっとファンタジーのような旅である。

別ルートで旅し、途中で合流した友人の経験がすごい。
荷物をすべて盗まれたので、行商人の丁稚として生き延びた。
高野たちと合流した時には、とても日本人には見えない状態になっていた。
現代の話とは思えない。

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