超常現象 科学者たちの挑戦

超常現象: 科学者たちの挑戦 (新潮文庫)NHK取材班が超常現象に挑む。
結果として、決定的な現象には出会えなかったが、完全に否定もできない。
そのような曖昧さもよくある結論だが、それでも探求を続ける研究者たちの姿勢は評価できる。
まさか、テレパシーの解明に素粒子物理学が出てくるとは思わなかった。

さすがにNHK、豊富な予算で、他局では考えられない長期の取材を行っている。
このような調査取材に使われるのならば、受信料を払う価値があると思える。

・幽霊
・死後の世界
・生まれ変わり
・スプーン曲げ
・超心理学
・テレパシー
・意識
このようなテーマで世界中を取材し、専門家や経験者にインタビューしている。
結論が出ることはないが、だからこそ今後の究明が待たれるように思える。
この分野の状況の最新報告ではあるが、明確な結論を求めると肩透かしとなるだろう。

超常現象のトリックを科学で解明するような番組作りは簡単だろうが、そのようにはなっていない。
真剣に究明している研究者たちに寄り添い、彼らの活動を中立的に報告している。
正しい立ち位置だと思うが、エンターテインメントととしては物足りないだろう。

テレパシーの解明に素粒子物理学が最新理論を持ち込むのは面白い。
確かに、2つの素粒子が遠く離れた場所で反対方向にスピンする現象は、テレパシーに似ている。
人間の意識と素粒子物理学が結びつけば、いままでと全く違う世界が開けるかもしれない。

しかし、「だから面白い」とコルビン博士は続けた。
「だからこそ探求する価値があるのだ」と。
超常現象の研究に、なぜ取り組むのか。
不可思議な現象の99パーセントは科学的に解明できる。
しかし、それでも説明できない1パーセントがある。
その1パーセントの中にこそ、人類がまだ知らない世界の真理が眠っているはずだ。
そう信じて、不可思議な現象の解明に挑むのだ。

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