ホラー映画で殺されない方法

ホラー映画で殺されない方法バカな本を買ってしまった。
ホラー映画の中の登場人物である自分が、いかに殺されないかについての手引書である。
こんなマニアしか買わない本が出版されるのだから、アメリカは懐が広い。
日本での翻訳版は、きっと売れていないと思う。
こんな本は、マニア同士の飲み会くらいでしか使いようがない。

設定は「読者はホラー映画の世界、すなわち<テラーヴァース>に居る」である。
この恐ろし世界で、いかに危険を察知し、逃走し、反撃し、生き延びるか、様々なパターンで解説されている。

具体的には、以下のような状況である。

スラッシャー・サバイバル・スクール
(マスクと手袋とモーテルと)
悪意の無生物
(人間の作った死の道具)
墓場からの使者
(亡霊、ゾンビ、生き返り)
怒れる牙
(エイリアンと凶悪生物)
サタンに打ち勝たん
(呪い、デーモン、悪魔)

汎用的対策が語られているようでいて、実は範囲が狭い。
「殺意の宿った車が走ってきたらどうすればよいか」など、元となる映画は2〜3本に絞られる。
「旅客機内にヘビがいたらどうすればよいか」に至っては、もう1本だけだろ。

バカバカしいし、多くの人にはオススメできないが、特定の人たちにとっては大笑いできる本である。
それぞれの記述の元になっている映画を想像するのが楽しい。
ただし、ホラー映画は日本で公開されないことが多いので、すべての元ネタが分かるわけではない。

自分がいるホラー映画のタイプをどうやって知るか
Step1. 映画の舞台設定から手がかりを集める
西ヨーロッパ
あなたがいるのは、オオカミ人間映画。
東ヨーロッパ
あなたがいるのは、ヴァンパイア映画。

殺意の宿った車が走ってきたらどうすればよいか
Step.5 二度と起きないようにする
輸入車を買う
わたしは愛国心の持ち主だが、事実は事実だ。ホラー映画に登場する邪悪な車の98パーセントはデトロイト産である。

モノが邪悪かどうか、どうやって確かめるか
Step1. 「ナチスがこれを探しているか?」と自問する
総統がほしがっているブツなら、邪悪でないはずがない。

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