恒星間宇宙船の乗務員6人は、目が覚めると自分自身が死んでいることを発見した。
乗務員たちはクローンであり、先代のクローンが死んだので、肉体を合成し、意識が組み込まれたのだと思われる。
しかし、誰が、何のために6人を殺したのか全く分からない。
乗務員6人は、全員犯罪者であり、誰でも犯人となり得る。
かくして、宇宙船という密室を舞台にしたSFミステリーが幕を開ける。
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月別アーカイブ: 2018年10月
日比野鮎美の山ごはんレシピ
現在、新刊が出ると必ず購入しているのは、「山と食欲と私」だけである。
山ガールならぬ「単独登山女子」である主人公が、山に登っては美味しい料理を作って食べるマンガだ。
この料理がとても美味しそうなので、是非真似をしてみたいと思っていた。
ついに、このマンガの料理本が出たので、すぐに購入した。
気になるレシピを試してみたいと思う。
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PythonによるAI・機械学習・深層学習アプリのつくり方
この頃流行りのAIの仕組みがよく分からない。
習うより慣れろ、なので、実際にプログラムすることを主眼としたこの本を読んでみた。
プログラムの作り方は、何となく分かった気もするが、公開されているライブラリを適用する方法なので、ライブラリの中身が分からないと、理解した気にはなれない。
やはり、地道の背景となる理論を学ぶしかないのだろうか。
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銀河の壺なおし
まず、タイトルが可笑しい。
「銀河の壺なおし」って・・・
本書の主人公は、恒星間航行が可能になった時代なのに、壺なおしを職業としている。
当然仕事はなく、日々くだらないゲームで暇つぶしをしていたら、異星人から仕事の依頼が舞い込む。
実にディックらしい、奇想天外なSFである。
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偶然の科学
社会学をどのように科学として成り立たせていくか?という本である。
そのために、人間の判断の危うさを検証している。
常識や予測が、いかに当てにならず、科学的でないか、がまず語られる。
そして、社会科学が、どのような方法論で研究を行うべきかが考察されている。
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コトラーのマーケティング4.0
マーケティングの世界で有名なコトラーによる、多分最新の著書である。
コトラーはあまりに有名なので、既に故人かと思っていたが、SNSの時代にもちゃんと生きていた。
いつも通り、理論は整然とまとまっており、気持ちがいい。
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WONDER
先天性の異常で醜い顔に生まれついた男の子の物語。
周りの人間に恐れられ、差別されることもあるが、家族や友達に支えられて、普通の学校で生活していく。
各章ごとに語り手が変わる構成が面白い。
思ったより、暗い話ではなかった。
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われらはレギオン1
宇宙を舞台にしたスペース・オペラだと思ったら、まるで違った。
未知の惑星の開拓、敵宇宙船との戦い、人類の救出というスペオペ的内容だが、主人公のキャラによって、とても面白い話になっている。
主人公は宇宙船のAIである。
人間の意識を移植したタイプのAIであり、だんだん増えていく。
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