不思議の国の少女たち

不思議の国の少女たち (創元推理文庫)「不思議の国のアリス」のアリスのように、違う世界を垣間見た子どもたちは、その後どうなったのだろうか?
そのような子どもたちが通う学校がある。
死者の国から帰ってきたナンシーは、同じような境遇の子供だけの寄宿制学校に入学する。
やっと正気を疑われずに死者の国の話ができるようになったが、恐ろしい事件に巻き込まれてしまう。

異世界を経験した子供だけを集めった学校で、子どもたちは、また異世界に行く機会を待つか、2度と行けない現実を受け入れ、異世界を忘れるように務める。
面白い発想のファンタジーだ。
この設定だけでも、たくさんの話が作れる気がする。

主人公のナンシーは、死者の国を訪れたことがあり、死者の国で結婚をする前に現実世界に戻ってしまった。
死者の国こそ自分の世界であり、死者の世界に帰れるのを心待ちにしている。
異世界を訪れた子どもたちは、異世界の能力を持ったまま現実世界に帰ることもある。
ナンシーの場合は、体の動きを極限まで少なくし、死者に近づくことができる。
メリットがないように思えるが、生き物としての気配を消して、敵から隠れるという効果もある。

異世界に囚われた子どもたちだけの学校で殺人事件が起こる。
子どもたちの事情から、警察に捜査を依頼するわけにはいかない。
子どもたちだけで殺人犯を探すことになるが。

発想は面白いのだが、事件の展開は、それほど盛り上がらなかった。

こうして体の動きを遅くし、 動かずにいれば、これ以上食べる必要はない。
ひとさじのジュース、ケーキひとかけで一世紀でも生き続けられ、栄養状態がいいと考えるだろう。
摂食障害なわけではない。
自分に必要なものはわかっているし、それは静止していることなのだ。

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