いちばんやさしいRPAの教本

どうやらRPAがブームなようだが、私にはピンとこない。
キーボード入力を再現するソフトは昔からあったし、複雑になるとマクロと変わらないと思えるからだ。
それでもテクノロジーの進歩で状況が変わった可能性もあるので、入門書を読んでみることにした。

この本では、企業内でいかにRFPのプロジェクトを立ち上げ、普及するかが説明されている。
RFP向けの業務の選択や、「アーリースモールスタート」という「小さく早い成功」など、とても良く考えられている。
それでも、ユーザ部門に開発を任せると、メンテナンス面でのリスクが高いことに変わりはないと思える。

本書で紹介されているRPAツールを試してみた。
確かによく出来ているし、ツールの仕様にあった業務ならば効率化が可能だと思える。
しかし、私が日々行っている業務に適用しようとしたらうまくいかなかった。
Webから取得する情報は毎回位置が違うし、結果は貼り付けるセルの位置も毎回変わる。
他のツールで実現できたとしても、プログラム的な記述が必要になると思う。
きっとうまくいく業務もあるのだろうが、それを実感するまでには至らなかった。

しかし、RPAを導入済みであれば、そこからAIを組み込むことは難しくありません。RPAによってコンピューターが理解できる形式のデータを収集できている状態が作れれば、そのデータをもとにした推論や判断を行うAI化の道が開けるのです。

ある程度のコスト削減が見込める規模の業務であればオンプレミス型RPA、少量多品種の業務であればクラウド型RPA、といったようにそれぞれの特徴を活かした分け方です。

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