サラリーマンは300万円で小さな会社を買いなさい

不労所得の手段として、「ビジネスを買う」というのも良いと思っていたが、この本で紹介されているのは、「会社を買って、社長になる」方法だった。
対象としているのは、大企業の管理職経験者で、私には合っていなかった。
ただ、考え方としては面白い。

この本ではいくつかの前提がある。
・日本では多くの中小企業が跡継ぎがないため倒産している。
・企業の買収マーケットは、まだ未発達だが、お買い得物件が見つかる可能性がある。
・中小企業の社長は独学でマネージメントしているので、大企業の管理職経験者が自社で得たマネジメントのノウハウを適用すれば、それだけで業績が向上する。
・いちから起業するよりも、既に事業のノウハウや実績、ネットワークを持っている企業を買ったほうが、成功の確率は高い。

とても納得できる話である。
残念ながら、私は大企業での管理職の経験がないし、マネジメントだけの仕事にも興味がない。
しかし、サラリーマンの定年後を考えると、知っておくべき選択肢だと思う。

企業というものは、創業から5年を過ぎると各年の生存率が 90%を超えてきます。 10 年存続したということは、数々の問題を乗り越えながらリスク耐性を 培い、起業に 潜むありとあらゆる恐ろしいリスクをほとんどクリアし、安定飛行の状態に達した、と考えることができる。

そこで、前の会社で使っていた管理システムを入れて業務を効率化する、仕入れ先と交渉して原価を下げる、IT管理を導入するなど、大企業がやっている〝普通のこと〟を実行するだけで、たちまち効率化と収益向上が図れます。業績も大きく改善する可能性が高いのです。

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