全く日本のアニメのような設定を、見事に現代SFとして描いたこのシリーズもついに最終巻。
前巻の最後で、主人公とも言える語り手が死んでしまったので、どうなることかと思ったが、無用な心配だった。
本巻でも、ノリの良い展開で楽しませてくれる。
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月別アーカイブ: 2019年5月
時砂の王
いわゆるタイムトラベルものである。
過去を改変すると、未来に影響を及ぼすタイムパラドックスは避けられない。
そのため、この分野の小説は、どうしても論理的に破綻してしまうことが多い。
この小説でも、よく考えると無理があるのだが、それを忘れさせる勢いがある。
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この世界で死ぬまでにしたいこと2000
「死ぬまでにしたいこと」と言っても、旅行を中心にした話である。
世界の行ってみたい場所や食べてみたい料理が2000個紹介されている。
インスタ映えする景色、という観点も多く、私の趣味とは違うが、これだけ数があると、興味のあるものも幾つか見つかった。
スケジュールを作って、実際に行ってみたいものだ。
まずは、意外に近いウラジオストックからかな。
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池上彰と考える、仏教って何ですか?
池上彰による仏教入門である。
何で今更仏教なのかとは思うが、「仏教心理学」という言葉で腑に落ちる。
キリスト教などと違い、仏教は、自分の心のあり方を追求する技術だと捉えると、現代でも十分に有用な方法である。
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巨星
「ブラインドサイト」のピーター・ワッツの短編集である。
テクノロジーと倫理を扱った作品が多く、ハードな主流SFである。
現代科学の最新理論も取り入れている。
しかし、小説としては難しく、なかなか理解できない。
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天才たちの日課
歴史上の偉人たちの日課だけを集めたユニークな本である。
科学者、哲学者、小説家、画家など、とにかく事例の数が多い。
驚くのは、多くのクリエイターたちが、規則正しい生活をしていたことだ。
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「相対性理論」を楽しむ本
『「量子論」を楽しむ本』がなかなか楽しかったので、同じような感じかと思って、この本を読んでみた。
確かにていねいに説明しようとする姿勢は同じなのだが、本書でも言われているように、やはり相対性理論は数学的に理解するしかないようだ。
この本を読んでも、理解が進んだ気はしなかった。
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走るカラダになる体幹「3S」メソッド
「ストレッチ」「スイッチ」「ストレングス」の3Sで走るカラダを作ろう!という本である。
言っていることはよく分かるのだが、毎回走り出す前にストレッチを10分行うのは厳しい。
特に、ひとりだと、とても厳しい。
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