サイバー攻撃の教科書

サイバー攻撃について、具体的なハッカーの手口が解説されている。
習うより慣れろという方針で、ひたすら手順の説明になっている。
その考え方も分かるのだが、もう少し理論的背景を知りたかった。

本書の指示に従い、ハッカーラボとして、Mac miniにVirtualBoxを導入して、Kali Linuxを導入した。
簡単に導入できたのは良いが、本書での教育では思ったより出番がなかった。
どうやら、セキュリティチェックの世界では、Kali Linuxは定番らしい。
それともハッカー側か?

背景となる理屈は分からないが、インターネットの転がっているツールを使えば、簡単にハッキング出来ることには驚いた。
ウィルス付きメールも、SNSのパスワードハックも、この本によれば簡単に出来るようだ。
また、ニセWebサイトにキリル文字を使う裏技にはびっくりした。
怪しいサイトはアドレスを確認しているが、キリル文字で偽装されたら、まず判別できない。

インターネットでのハッキング以外にも、IoT機器、RFIDや車のリモコンキーのハッキング方法が解説されており、その簡単さを知ると怖くなる。
脆弱性を知って、対策を立てるのが基本だと思うが、まったく対策が思いつかない。

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