又吉直樹のヘウレーカ

又吉直樹がMCを務めるNHKの教養番組の書籍化である。
ひとつ前の番組は経済学だけだったが、この番組では幅広い分野が対象になっている。
当たり外れはあるが、面白い回が多い。

この本で取り扱っているテーマは以下の通り。

・なぜ植物は”スキマ”に生えるのか?
・“金縛り”はなぜ起きるのか?
・サボる”アリ”はいないのか?
・月はなぜヒトの心を捉えるのか?
・“男はつらい”ってホント?
・本当のことは目に見えないのか?(錯視)
・魚も迷子になりますか?(魚道)
・ホントに鳥は飛びたいのか?

「なぜ植物は”スキマ”に生えるのか?」
植物は種を飛ばし、遠くに行きたいようだ。
親株のまわりには大きな木があり、それと競争したくないので、遠くを目指す。
神社仏閣のまわりでは、人間の目につくと引っこ抜かれてしまう。
見つからない小さな草だけが残る。
だから、小さく進化した。
草むしりが植物の大きさを変えてしまうのは面白い。

「サボる”アリ”はいないのか?」
アリの生態は面白い。

アリは、卵に精子を吹きかけられないと、オスになる。
オスは、メスと比べて遺伝子が半分しかない。
そのオスの精子は、100%同じ遺伝子である。

屋外でエサを探すのは年寄りのアリである。
アリの世界では、危険な仕事をするのは年寄りである。
あとは死ぬだけの個体の方が、死んでも巣へのダメージが少ない。

ミツツボアリには、ミツを貯蔵する役割のアリがいる。
このアリは、体内にミツを溜め込み、一生天井にぶら下がっている。

アリの働きモノ、普通、怠けモノの割合は、一般的には2対6対2である。
しかし、すべてのアリがこの割合ではない。
大きな巣では働きモノが95%なのに対し、小さな巣では働きモノが10%である。

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