ボーダー 二つの世界

異色の吸血鬼小説「モールス」の作者だということは、途中で気づいた。
この作品も「モールス」同様にショッキングである。
異質な存在であることの驚きよりも、性的な問題でビックリするのも同じ。
表題作である「ボーダー 二つの世界」を始め、スウェーデンの底辺の人々のを主人公にした境界を超える物語が多く収録されている短編集だ。
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アナと雪の女王2

世界的に大ヒットした「アナと雪の女王」の続編である。
シンプルだった前作に比べ、今回は少し複雑になっている。
子供がついてこられるか心配だが、世界中でヒットしているようだ。
アナたちの祖先の罪がテーマになっているが、雰囲気はそこまで重くなく、見事にハッピーエンドで終わっていた。
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絵で見てわかるシステムパフォーマンスの仕組み

システムのパフォーマンスにフォーカスした本は珍しい。
システムの仕組みが分かって面白いのだが、全てが理解できたわけではない。
システムのパフォーマンスが上がらなくて困った時に、もう一度読みたい本だ。
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ジュマンジ/ネクスト・レベル

前作は、全然期待していなかったのに、とても面白かった。
高校生の成長が、ゲーム世界での冒険を通して、とてもうまく描かれていた。
前作がきれいにまとまっているだけに、その続編は難しかったようだ。
悪くはないが、前作にはおよばなかった。
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銀河帝国は必要か?

アシモフを中心として独特のSF解説でもあり、技術と倫理についての考察でもある。
倫理面についての深堀りは、専門的で少し難しいが面白い。
技術に関する倫理的考察に、SFは参考になるが、現実が追い越してしまったところも多い。
ちなみに「銀河帝国」とは、アシモフの「ファウンデーション・シリーズ」の舞台である宇宙開発を進めた人類の帝国である。
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扇動者

ジェフリー・ディヴァーの「人間嘘発見器」シリーズの最新作(文庫版)である。
今回の敵は、人間の集団心理を操る策士である。
集団心理によるパニックは恐ろしいものだが、犯罪者としてはあまり面白くなかった。
毎回読者を驚かせることに注力しているディヴァーだが、今回も期待に違わず、どんでん返しが用意されていた。
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ドクタースリープ


伝説のホラー映画「シャイニング」の40年ぶりの続編である。
小説の続編でもあり、映画版の続編でもある。
「シャイニング」の小説と映画版には、実は複雑な関係がある。
この映画は、2つの違いをうまく取り込み、どちらのファンも楽しめる作品に仕上がっている。
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