システムのパフォーマンスにフォーカスした本は珍しい。
システムの仕組みが分かって面白いのだが、全てが理解できたわけではない。
システムのパフォーマンスが上がらなくて困った時に、もう一度読みたい本だ。
まずは、アルゴリズムの解説から入る。
効率的な検索やソートの方法が説明される。
CPUやサーバの構成の検討から入るのかと思っていたが、考えてみれば、アルゴリズムによってレスポンスやスループットが変わるのは当たり前で、納得できる導入である。
アルゴリズム関係では、その他にも配列、リスト、ハッシュ、キャッシュ、キュー、スタックについて解説されている。
次に、パフォーマンス分析の原則では、待ち行列やパフォーマンス計測のためのOSのコマンドの説明がある。
システムのパフォーマンス分析では、Web/APサーバ、DBサーバ、ストレージ、ネットワークのそれぞれについて分析の方法を解説している。
仮想環境、クラウド環境におけるパフォーマンス分析の方法が含まれるが、現代的だと感じた。