クラシックBOOK―この一冊で読んで聴いて10倍楽しめる!

電子サックスであるAerophoneを購入し、独学で学んでいるため、にわかに音楽に興味が湧いてきた。
音楽関係の知識は浅いので、入門者向けとして評判の高い本からはじめることにした。
この本は、軽妙な語り口でクラッシックの有名な作曲家たちのエピソードが楽しめる。
音楽史が体系的に覚えられる訳ではないが、クラッシックを身近に感じられる良書だ。
Amazon music unlimitedで曲を確認しながら読むのは楽しい。

次のようなエピソードが紹介されている。

「リュリ」
当時は現代のような指揮棒ではなく、長い杖状の棒で床を叩いて拍子をとっていた。
自作のモテットを指揮するリュリは、つい熱が入って、この指揮杖の鋭い先端でつま先を突いてしまう。
この事故がリュリの死因となった。

「ロッシーニ」
人気絶頂であった37歳の時に筆を折って、引退する。
その後は、美食家として高級レストランを経営し、養豚業まではじめた。

「シューベルト」
自己アピールが苦手、演奏家として成功してもいなかったので、仕事を見つけるのも手間取った。
死後、財産を調べてみたら、葬儀代と借金のほうがはるかに多かった。

「ショパン」
年上のサンドとの恋愛が有名。
2人が宿泊したスイスのホテルでは、サンドが宿帳にこう書いている。
住所・・・自然
出発地・・・神
目的地・・天
職業・・・放浪
旅券の有効期限・・・無限
旅券の発行者・・・世論

「シューマン」
「ダヴィッド同盟」というのは、俗物たちと戦い、理想の詩的な現代を目指す高邁なグループであって、「フロレスタン」とか「オイゼビウス」とかメンバーは何人もいるのだが、これらは自身の日記から生まれた空想上の人物である。
「キミにしか見えない脳内のお友達なのか!」と侮ってはいけない。
認められていなかったショパンやブラームスの才能をいち早く発見し、注意を喚起した。

「ヨハン・シュトラウス2世」
父に捨てられたシュトラウス2世は、本格的に音楽の勉強を始め、すぐに頭角を現した。
そして、父の最大のライバルになった。

著者は、クラッシックは、いつ始めても良いという。
その理由が面白い。

クラシック音楽の良いところは、いつ入門しても遅すぎるということがないことにある。
楽曲そのものが古くなることはないので(というかすでに古びている?)、「時期を逃した」という心配もない。
また音楽のジャンルとしてあまりに膨大なゆえに、どうせすべてを聴き尽くすことはできないから、あまり体系的に聴こうとがんばる必要もないのではないか。
だれもが自分の好きなものだけを聴いているのだ。

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