カラー版徹底図解クラシック音楽の世界

図解だからと甘くみてた。
西洋音楽の流れを大雑把に知りたいだけだったのに、この本はクラッシック音楽の技法的な歴史の解説だった。
楽譜が頻繁に登場し、それを見て理解したとは言い難い。
でも、大きな流れは分かった気がする。

この本では、クラッシック音楽の歴史を中世、ルネッサンス、バロック、古典派、ロマン派、後期ロマン派・20世紀の音楽に分けて解説している。
それぞれの特徴は以下の通り。

【中世】
・宗教音楽、グレゴリオ聖歌
・神の言葉として歌詞を重視
・モノフォニー

【ルネッサンス】
・人間中心主義
・甘美な響き
・アヴェ・マリア
・ポリフォニー

【バロック】
・「いびつな真珠」という意味
・調和よりも過剰
・器楽化された声楽
・オペラの誕生
・ヴィヴァルディ、バッハ、ヘンデル

【古典派】
・音楽の民衆化
・家庭音楽と公開公聴会
・ソナタとシンフォニー
・ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェン

【ロマン派】
・現実への失望から夢(音楽)へ
・理性より感情
・合理より不合理
・憧れと恐怖
・シューベルト、ベルリオーズ。シューマン、ショパン
 メンデルスゾーン、リスト、ワーグナー、ブラームス

【後期ロマン派・20世紀の音楽】
・調性の崩壊 マーラー
・フランス サイティ、ラヴェル
・西洋からの離脱 ストラヴィンスキー、バルトーク、ライヒ

バロックとは、17世紀から18世紀前半の美術様式をさす言葉で、「いぶつな真珠」を意味するポルトガル語に由来するといわれています。
この時代の美術は、均整より不均整を、調和より過剰を、平穏より躍動感を特徴としています。

ただいえることは、「森」はロマン主義にとっては特別な場所だったということです。そこは現実の悲惨と人間社会のわずらわしさが届かない場所です。
だからこそ、理性よりも感情、合理性より不合理を好んだロマン主義者にとって、森は「聖地」でした。
憧れと恐怖が同時に存在するというまさにその理由で、森は「ロマンの国」だったのです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です