天才たちの習慣についてまとめた本だが、ゲームのチートとする考え方が面白い。
ゲームの中で強い敵は、相手の能力をコピーするように、天才の習慣を真似することで、爆発的な成長力を得よう!というスタンスだ。
そう考えると、偉人の伝記を読むことも、お得な気がしてくる。
私が気になったチートは、次の通り。
ファインマンは、自分の優柔不断な性格を克服するために、「デザートはチョコレートアイスを食べる」ことに決めた。
そして、この小さな習慣をあらゆることに適用していった。
これは、日常における選択を最小にして、生活をシンプルにするための習慣だ。
有名なところでは、スティーブ・ジョブズ、イチロー選手、オバマ元大統領も行っていた習慣だ。
ヘミングウェイは、小説を立って書く習慣を持っていた。
短く、簡素な文体を追求するためだという。
多数の研究によると、たって働くと頭脳が活性化され、集中力が高まるのだという。動脈硬化や心筋梗塞、そしてがんが発生するリスクも低下するという。
もちろん何よりの効果は、仕事中に余計なことをせず、最短で作業を終わらせるようになることだ。
イーロン・マスクは、すべてのスケジュールを5分単位で管理する習慣をもっている。
5分単位としてのは、5分毎に違う仕事をするという意味ではなく、「15分間メールをチェック、5分間休憩、20分間営業チームと会議、5分食事・・・」という調子で、5分をひとつの単位として日程を計画しているということである。
仕事に集中するためのテクニックとしても、一定の時間をひとつの単位としてする手法が有効なのである。
ベンジャミン・フランクリンは、朝起きた後と、夜寝る前に、自問自答をしている。
朝は、「今日はどんな有益なことをしようか?」
夜は、「今日はどんな有益なことをしたか?」
このように毎日自分に問い、自分で考えることで、いくつもの分野で足跡を残すことができたのだ。
孫正義は、学生の頃「1日に5分だけ働いて、ひと月に100万円以上稼ぐ方法はないものか?」 と本気で考えた。
そして 毎日5分だけ使って、1日にひとつ発明をする習慣 を自らに課した。
この習慣には、 考える時間は毎日5分に限ること、5分考えてもアイデアが無ければ、その日は諦めること という2つの原則があった。
ベートーヴェンは、作曲を机の上ではなく、 散歩しながら進める習慣 を持っていた。
ベートーヴェンは毎日、ランチを食べると、紙と鉛筆を持って3~4時間も散歩した。
ナポレオンの優れた用兵術は、 膨大な数の書物を読むことで養われたものである。彼の読書好きは度を越しており、遠征するときも戦場に馬車で多くの本を持って行った。
長期戦が予想されると、さらに多くの本を持ち込んだ。彼が4週間のエジプト遠征に出発するときは1000冊以上の本を用意したというから驚きだ。