コンサルタントが現場で体得したデータ移行のコツ

データ移行にだけフォーカスした珍しい本である。
データ移行は経験がものをいう世界であり、書籍としての情報は少なく、経験者のノウハウはとても役に立つ。
書いてあることは、一般的なことだが、体系的にまとまっており、そのまま参考資料として使えそうだ。

この本では、データ移行を以下のように分けて説明している。
・データ移行用件定義
・データ移行設計
・データ移行プログラム開発
・データ移行テスト
・データ移行リハーサル
・本番移行

「データ移行要件定義」では、業務移行、システム移行、データ移行について検討する。
業務移行では、ユーザトレーニング、旧業務の終了、移行期間中の暫定業務、移行完了後の新業務について検討する。
また、「データ移行要件定義」には、移行対象定義、移行方針定義、アーキテクト定義などが含まれる。
移行対象定義では、移行データのボリュームや移行が必要な理由を確認する。
移行方針定義では、一括で移行するか、地域ゴトなどに分けて分割で移行するか、またクレンジングをどのように行うか検討する。

「データ移行設計」では、何を何に移行するのか、移行元と移行先のマッピングを行い、移行時のデータ検証方法も検討する。

「データ移行テスト」では、データ変換の処理時間を測定とチューニングを行う。
また、データ検証プログラムの精度向上を行う。

「データ移行リハーサル」では、移行手順の確認を行う。
手順を作成した人と別の人が実行するのが望ましい。
処理時間を検測し、時間内に処理が終わるか確認する。

データ移行の検討は、ついつい後回しにしがちな分野である。
開発の遅れの煽りをくらって、手抜きになることが多い。
この本のようなプロの仕事を参考に、精度を上げたいものだ。

移行元データを最初に取り込むワークテーブルはすべてVARCHARなど文字列型でそのまま取り込んでおくことをおすすめします。取り込み時に0を落としてしまったり、想定外の変換がかかってしまうことを防ぐためです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。