神々自身

アシモフにしては、読みづらかった。
特に人間ではなく、他の星の知的生命体を主人公にした第二部。
冒頭で説明されている、本作を書くに至った理由が笑える。
ロバート・シルバーバーグにプルトニウム186が存在しないと説明した上に、それが存在するSFを書くと大見えを切ったのだ。

本書は、3部構成となっている。
パラレルワールドとエネルギーを交換する発見を描いた第一部。
パラレルワールド側の奇妙な生物の生態を描いた第二部。
ポンプによる宇宙の危機と月面での生活を描いた第三部。

物理学が中心なようでいて、科学者間の対立や月面人の不満など人間的な問題が実は多く描かれている。
しかし、この世界の変容を防ぐために、2つのパラレルワールドを繋いでバランスを取るという発想は凄い。
途中は、少しもたついたけど、最後にアシモフらしさが炸裂した。

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