定年後のお金

定年が近い人には気になるテーマである。
考え方はシンプル。
3%で運用して、4%を引き出し、金融資産を寿命までもたせる。
予想される寿命と定年後の生活費から、定年前に準備する金額が計算できる。

この本の面白いところは、人生を3つのステージに設定しているところだ。
ステージ1:60歳まで。積み立てながら運用する。
ステージ2:60〜75歳まで。使いながら運用する。
ステージ3:75〜95歳まで。使う。
実は、勤労収入=支出であるステージ1.5もあり、この時代を長くできれば、その後が楽になる。
自営業は、この準備がしやすい。

老後の生活資金総額は、次の式で計算できる。
最終年収×目標代替率×退職後生活年数
最終年収は、年収にバラつきのある自営業には設定の難しいところだ。
目標代替率とは、現役時代からどれだけ生活水準を下げられるか、という目標数値で68%程度が多いようだ。
多めに見積もって、95歳まで生きることを前提に計算する。
年をとってからの医療費がどうなるか見えない不安はある。
この本のサンプルでは、最終年収を600万円として、生活資金総額は1億4,280万円だった。
恐ろしい。

それに対して、収入としての公的年金を計算する。
月額年金受取額×年間月数×受給年数
今後下がることも予想されるが、生活資金総額と受け取れる公的年金の差額が、自助努力となる。
本書のサンプルでは、5,640万円である。
もっとも、これは夫婦の計算なので、そのまま私に当てはまるわけではない。

本書では、老後の生活費の引き下げのために、地方への移住を勧めている。
それも、また良いかもしれない。

使いながら運用する時は、定額ではなく定率での引き出しを勧めている。
その方が、変化に対し残高の減りが平準化されるからだ。

考え方が分かりやすく、自分の状況をチェックしたくなる。
将来に対し、不安な気持ちを持つだけでなく、ゲーム的に楽しめる。
自分の場合をシミュレーションしてみたが、まだまだ基礎数値が甘いので、今後ブラシアップしたいと思う。

現在の60歳の人は、男性の20%が91歳まで、女性の20%は96歳まで生きる時代です。もはや、60歳の定年をゴールにして退職後の資産作りを考える時代は「終わった」と言っていいでしょう。新しい時代のゴールは、「95歳まで資産が続くようにする」です。言い方を変えると、逆算で「95歳で資産0円」を目指すお金との向き合い方が必要な時代になったのです。

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