やり抜く人の9つの習慣

コロンビア大学の「成功者=やり抜く人」についての研究である。
難しい説明はなく、薄いのですぐに読み終わる。
ただ、読んだだけでは意味がない。
実践してこそである。
この手のノウハウ本は読んだことに達成感があり、それで終わってしまうのが問題だ。

本書で紹介している9つの習慣は、奇をてらったものでも、難しいものでもない。

1.目標に具体性を与える
2.目標達成への行動計画をつくる
3.目標までの距離を意識する
4.現実的楽観主義者になる
5.「成長すること」に集中する
6.「やり抜く力」を持つ
7.筋肉を鍛えるように意志力を鍛える
8自分を追い込まない
9.「やめるべきこと」より「やるべきこと」に集中する

「具体的になっていない目標は達成できない」と言われれば、もっともだと思う。
どうなったら「目標を達成した」と言えるか、を明確にするのも重要だ。

この本で初めて知ったのは、「if-thenプランニング」である。
「if-thenプランニング」とは、「もしこうなったら、こうする」という計画をしておくことだ。
プログラムのように、機械的に実行することを決めておくと、実行する確率は2倍から3倍上がるらしい。
また、脳は「XならY」という文章は記憶しやすいようだ。
実行の敵は判断なので、「if-thenプランニング」で判断をスキップし、行動を自動化するのは有効そうだ。

意志力を鍛える方法として、気の進まない(ただし、意義は感じられる)ことをするのが良いようだ。
難しく考えなくて良い方法として、「利き手でない方の手を使って生活する」というのがある。
これは、やってみても面白いかもしれない。

「目標は達成できる」と信じるのは変わらず大切なことです。しかし、「目標は簡単に達成できる」と考えてはいけない。

目標を見つけることと同じくらい、それを「どう表現するか」が重要である。

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