退屈すれば脳はひらめく

創造力は退屈がもたらす。
現代においてはいつでもスマホが手元にあり、退屈している暇がない。
スマホを遠ざけて、退屈する時間を作ろう!というラジオの企画をまとめた本である。
簡単なプログラムなので、いくつかは実行してみた。

言っていることは、とてもよく分かる。
確かに、この頃は、ボーッとする時間がなくなった気がする。

この企画では、7つのステップで実験を行う。

「1.自分を観察しよう」
自分のデジタル機器の利用状況を把握する、ということだ。
iPhoneには標準でスクリーンタイムというアプリがあり、オンにすると自分がアプリを使った時間を自動的に計測し、グラフで表示してくれる。
やってみたら、自分がiPhoneを使っている時間の多さに驚いた。
これは、少し、削減しなければ。

「2.移動中はスマホをしまおう」
これは難しい。
移動中にはニュースやツィッターをチェックするのが習慣化している。
完璧を目指すと失敗するので、まずは、車移動中にはスマホをしまい、電車移動中には移動系ゲームをしないことにした。
オーディオブックを聴くのは良しとした。

「3.写真を撮らずに1日過ごそう」
これは、簡単。
インスタグラムは使っていないが、フェイスブックは脱退したも同然だから。
写真は記録として撮影しているだけで、基本的に他人に自慢するためではない。

「4.例のアプリを削除しよう」
『「ないと生きていけないアプリ」をひとつ捨てましょう(大丈夫、死にません)』というのは分かるが、これは厳しい。
SNS、スケジュール管理、メール、ログは無理。
毎日やっていたゲームをひとつ、生贄として削除した。
今後も、定期的に見直そう。

「5.フェイクケーション(偽休暇)をとる」
オフィスにいながら外界との連絡を断つ、ことが目的だ。
私の生活では、オフィスにいることはないし、電話は受けないことにしている。
もともと、メールも最小限にしているので、そこまで頑張るプログラムではない。
車の中で録画を観るのを止めたほうがいいかもしれない。

「6.いつもとちがうものを観察する」
自分のまわりのあらゆるものを観察し、メモる。
まだやっていないが、やってみると面白そうだ。
メモるのも大変だから、録音しても良いかもしれない。

「7.プログラムメニュー」
課題を考え、30分間死ぬほど退屈し、解決を考える、という方法を実行する。
退屈することで、創造的な解決策が思いつくらしい。
これもやってみたいが、ある程度の時間を取らないとできない。
スケジュールに入れておかないと、忘れてしまいそうだ。

まずは神経科学者や認知心理学者たちから「マインドワンダリング(心がさまようこと)」について教えてもらいました。これは私たちが何もしていないときや、目のまえの作業にあまり集中していないときに脳が行う活動のことです。

「インターネットは。薬物とギャンブル、ショッピング、ポルノをひとつにしたようなものになる危険がある」とピートラスは言います。「今のところアメリカ精神医学会が発行する診断基準には載っていないが、インターネットの中毒が切実な問題です・・・私たちはそれに対抗する力を身につけなければ」

デジタルマーケティングの専門家ニール・イヤールは、「私はテクノロジーがユーザーを習慣づけ、中毒さえ引き起こすことをよく知っているので、そういうものには近寄りません」と言います。

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