ゴジラVSコング

新型コロナの影響で、2回も公開が延期されてしまった。
待望のロードショーなので、巨大スクリーンIMAXで怪獣プロレスを楽しむことにした。
自宅から車で1時間程度の田舎にあるやたら大きなショッピングモールまで出向いた。
コング系1本、ゴジラ系2本の映画合流するモンスター・ユニバースの集大成。
この1本のために、前3作があったと言ってもいい。
しかし、ゴジラ系の2本がパッとしなかったので、不安ではあった。

結果的には、マヌケで楽しいアイディアに溢れたエンターテイメントに仕上がっていたと思う。

コジラがコングを狙っているので、コングは秘密の施設に匿われていた。
巨大生物は、地球の地下世界から来たもので、そこには莫大なエネルギーがあると考えれれていた。
大企業エイベックスは、コングならば故郷である地下世界のエネルギー源に行けると考え、道案内に利用しようとする。
一方ゴジラは、エイベックスの工場を襲い、人類の敵とみなされるようになっていた。
実は、悪の組織エイベックスは、自ら開発したメカゴジラを動かすために、地下世界のエネルギーを狙っていたのだ!

という、分かるような分からないような設定である。
いろいろ辻褄は合わないが、勢いがあるので良しとする。

まずは地下世界である!
懐かしいペルシダーのネタをここで使うとは。
オールドファンには嬉しい限り。
地下世界へ向かうのがジェットモグラでないのが残念。
地下世界の怪物のデザインが秀逸。

海底からコングの載っている戦艦を狙うゴジラの演出が「ジョーズ」を思わせる。
海面に現れるゴジラの背びれがサメのようである。
海底に潜ろうとするゴジラが巻き込んだ船舶が、サメ狩りに使う浮き樽に見えてくる。

コングと唯一コミュニケーションできるのが聾唖者の少女である。
彼女主観の場面は、すべての音がなくなり、静寂に包まれる。
全編騒がしいこの映画の中で、この静寂が際立つ。
そして、ゴジラの接近を、振動で感じ取る。

メカゴジラの操縦は、キングギドラのテレパシーを利用している。
そのため、メカゴジラのコクピットは、キングギドラの頭蓋骨の中にある。
理屈は分からないが、カッコいい。

アメリカから香港まで、エイベックスの地下トンネルがつながっており、いったいいくらかかったんだ!と心配になる。
そんなことを思っていたら、ゴジラが香港の地面に向かって光線を吐いて、地下世界までの通路を作ってしまう。
もう、なんでもあり。

最先端のCGを使って、ちゃんと怪獣プロレスをやっているのが良い。
香港の高層ビル群が、髑髏島の岩場に思えてくる。

ゴジラとコングのそれぞれに人間の応援団がいる。
ゴジラ側が若干弱く、ゴジラを無条件で信じている女の子の根拠が分からなかった。
友人に聞いたら、前作のヒロインだったらしい。
全然覚えていなかった。

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