中国の貧しい国出身の女の子が金持ちになってリタイアするサクセスストーリー。
貧しい時代に説明も悲惨でないところが良い。
基本的な戦略は知っているものだったが、その先があった。
インフレ対策として世界中を旅行するのが楽しい。
リタイア=働かない生活へ向けての戦略が語られる。
60手前の私としては、資産の維持に興味があるところ。
よく知っている戦略として、インデックス投資と4%ルールが語られる。
手堅く、長期的には負けないインデックス投資は、もはや基本であろう。
運用資金の4%を引き出して生活費にあてる4%ルールは、一生資産が減ることがない。
また自分の望む生活費から必要な元手を簡単に計算できるところが良い。
4%ルールは、95%は成功するという。
しかし、5%は失敗する。
その5%に入らないために、リタイア直後の不景気による資産に目減りに対する対策も考えられている。
ひとつは「現金クッション」。
金利の高い預金口座に現金をストックし、緊急時の生活費にあてる。
株式の暴落後の回復期間は5年程度なので、5年間の生活費を用意する。
もうひとつが「利回りシールド」。
分配金利回りを再投資に回さず、現金クッションに加える。
分配金を再投資しないとパフォーマンスが低下すると思ったが、この戦略を取るのは、最初の5年間だけである。
リアタイアに成功した著者は、夫と世界旅行に出かける。
1年間の世界旅行にかかったコストは、カナダでの1年間のコストと変わらなかった。
つまり、いつまでも旅行できるのだ!
旅行の中心をアジアにすれば、インフレ対策にもなる。
バックアッププランをまとめると、以下の通り。
バックアッププラン1:利回りシールド
バックアッププラン2:現金クッション
バックアッププラン3:もっと旅行する
バックアッププラン4:サイドハッスル(副業)
バックアッププラン5:パートタイムで仕事に復帰する
ベース収入があるので、生活のために働く必要がない。
こどもの頃の夢を追っても良い。
失敗しても生活に困ることはない。
これこそが現代ポートフォリオ理論において2番目に重要なポイントです。つまり、あらゆる資産は期待リターンとボラティリティによって数値化され、それぞれの資産のアロケーションを調整することによって、許容できるボラティリティの範囲をコントロールできるのです。
リバランシングを行うことで、正しい投資行動が強要されます。あなたは上昇した資産だけを売ることができます。逆に言えば、目安を下回っている資産だけを買うことが許されるのです。つまり、下落した資産しか買うことができないということです。
安く買って、高く売る。株式市場でお金を稼ぐための鉄則です。私は誇り高きオプティマイザーです。
(収入:平均、貯蓄:非常に優秀、投資:平均)ほかのアプローチとは違い、オプティマイザーのやり方は数学的に再現性が高いからです。