永遠の森 博物館惑星

ラグランジュポイントに作られた人工的な惑星。
そこには、世界中の美術品、動植物が集められ、保管されている。
音楽・舞台・文芸を担当する部門は「ミューズ」、絵画・工芸担当は「アテナ」、動植物担当は「デメテル」と呼ばれ、それらを統合・管轄するのが主人公の田代孝弘の属する「アポロン」である。

コンピュータと脳が直結され、簡単にイメージが伝えることが出来るようになった世界。
その中で最高位に属する田代は優雅な身分のように思えるが、実際は自己主張の強い3部門の調整役である。

科学と芸術の出会いを描く連作短編集。
以下の9作品が収録されている。

・天上の調べ聞きうる者
・この子はだあれ
・夏衣の雪
・享ける形の手
・抱擁
・永遠の森
・嘘つきな人魚
・きらきら星
・ラヴ・ソング

この中では、「嘘つき人魚」が一番好みだった。
最後の話は、美しいのだが、イメージするのが難しかった。
悪くはないが、続編を読みたいほどでもない。

「判断に苦しんだら<本物>に会えばいいさ。情動記録は、結局、他人の感動でしかないんだから」

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。