ヨルガオ殺人事件

ミステリー界の各賞を総なめし、話題となった「カササギ殺人事件」のまさかの続編。
前作も驚くべき構造の小説だったが、本作も同じ作劇上のトリックが使われている。
本の中に本があり、本の中のミステリーが現実世界の謎を解くキーとなる。
謎を解くとこを目的とした本格ミステリーは好きではないが、このシリーズの大胆な構成には楽しませんてもらった。

前作は、探偵が犯人が分かった、という瞬間に上巻が終わり、下巻はその小説の残りを探すというミステリーだった。
これには驚かされた。
本作での主人公は、前作の後半と同じ女性だが、編集者を引退しギリシャのクレタ島でホテルを経営している。
しかし、ホテルの経営は火の車で、日々の暮らしに疲れ、逃げ出したいと考えたいた。
そんな彼女の元に不思議な依頼が舞い込んだ。
とあるホテルで起こった殺人事件の真犯人を見つけるカギが、彼女が担当したミステリーの中にあるというのだ。
「カササギ殺人事件」の作者だが、彼は前回の事件の時に死んでいる。
依頼人が提示した謝礼が、自分が経営するホテルの運営足しになればと、彼女は現地へ向かうことにした。

読みやすくて、楽しい小説だが、「誰が殺した」にはあまり興味がない。
それよりも、途中から小説内小説である「ヨルガオ殺人事件」が始まり、ちゃんと人物紹介まであるのにニヤリとしてしまう。
次回作もきっと読むと思う。

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