複利で伸びる1つの習慣

習慣についての本はいくつも読んでいるので、知っている手法に出会うことが多い。
この本もそうだったが、面白い視点もあった。
まずは、目標を立てるのが重要ではなく、仕組みを作るのが重要だとしているところだ。
多くの本では目標を立てろと言っているが、この本では目標は一過性のものに過ぎず、仕組みこそが永遠だとしている。
野球選手は誰もが優勝を目標とするが、それでパフォーマンスが上がるわけではない。

次に面白いのは、「得たいものを目指すのではなく、得たいものをすでに得ている人を目指せ」ということだ。
人間は自分のアイデンティティに沿った行動をする。
得たいものがあれば、それをすでに得ている人のアイデンティティを自分のものとすれば、自然に行動がついてくる、というのだ。

行動変化のためにはシンプルな計画が必要である。
「Xという状況が起きたら、Yという行動を起こす」というようなシンプルさが重要となる。
このような計画を実行するには、モチベーションは不要である。
習慣を作るには、時間よりも頻度なので、2分間で実行できる行動を積み上げた方が良い。
そして、行動の結果や進歩が実感できるしくみを工夫する。

丁度よい難しさを目指すと良い。
人間は、現在の能力のギリギリの仕事をする時に最高のモチベーションが得られる。
難しすぎず、優しすぎず、丁度よい難しさである。
習慣には退屈が一番の問題である。
退屈を愛する人が成功できる。

習慣は常に改善しなければいけない。
環境は常に変わるので、習慣も常に見直さなければいけない。
習慣変化の目標は、単に数%の改善ではなく、数千の改善である。
成功は、絶え間ない仕組みの改善のプロセスである。

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