ブレインドリブン

ビジネス書のようなことを神経科学を元に語っている。
専門的な部分は理解し切れないが、説得力がある。
曖昧さが重要なようだ。
神経科学をバックボーンに、主にモチベーション、ストレス 、クリエイティビティについて語られている。

【 モチベーションの高め方】
下位にある欲求が中間的な脳部位のモチベーションに大きな影響を与える。
生活リズムや心理的コンディションなどのシステムと合わせて検討していくことも必要。

大好きなコーヒーを前にして、「コーヒーが飲みたい」と思うとドーパミンが大量に出る。
このように別の理由で最大化したドーパミンを、自分がいまやりたい仕事に意識を向けることで転用する。

自分の感覚と感情を大切にし、自分の高まるもの「モチベーター」を発掘することが重要だ。

独特な身体の動きと、自分のモチベーションを高める言葉などを脳に関連づけて繰り返し繰り返し学習させることで、 いつしか独特な作法をすることが、自分のモチベーションを高めるためのスイッチになる。

曖昧な状態では不安や恐怖を感じやすい脳の特性を考慮し、いかにその状態を受け入れるかも大切である。
ゴールや目的を設定するだけがすべてでないことを認識することも大切。

ドーパミンの効能をうまく自分のものにするために、自分がどんな時に「ドーパミンが出ているのか」ということを認知できている状態は助けになる。
そのためには、普段から自分がワクワクしているような状態に気づけるようになるのが欠かせない。
自分の内側へのアウェアネス、気づきを高めることが効果的である。

「できた部分」にも注目することで、学びのベクトルが増えるし、学びのモチベーションも高まりやすい脳の状態になる。
「いいとこセンサー」の活用は、単に自己の成長につながるだけではない。
自分が日々生きている時間の表面積に、幸せの時間を増やすことでもある。

【ストレスに強くなる】
さまざまな辛いことの体験の記憶が、成功体験の記憶と脳の中で結びついた状態だ。そのような脳を持った人は、次に辛い経験をしている時でも前を向きになれる。「レジリエンス(折れない心)」である。

思い返すのは、上司や先生など怒った人に原因があるわけではなく、思い返している人自身に原因がある。
自ら内的な刺激によってストレスを生み出しているからだ。

心理的安全性を生むスキルとは、ストレスを抱えたときの解消方法を持っておくということだ。  
・ある場所に行く。  
・あるものを食べる。  
・ある人に会う。  
・誰かと話す。  
・誰かにハグしてもらう。

のめり込んで何かをやっている状態では、注意の対象が好きなものに独占され、脳がストレッサーに注意を向ける余裕がなくなる。
脳は一度にさまざまな対象に注意を向けられない。

一曲の好きな音楽に没頭する。
そんな行為を学びや仕事の場面に挟み込み、自分の脳コンディションを整え、パフォーマンスを最大化させる

「仕事でストレスを溜めると、帰りにキャベツを3玉買って帰るの」  
その人は、自宅に帰ってキャベツ3玉をひたすら千切りにする。そして、その単調リズム性運動によって、落ち着きを取り戻すという。

【クリエイティビティを育む】
目を閉じて思索にふけっていたり、妄想したり、目を開けてはいるものの外にある情報を見ているのではなく、脳の中で何かをつぶやいていたり、自分の世界に入り込んでいる状態がクリエイティビティの始点の状態である。

単純なタスクをやっているときには他の情報処理もできる脳の余白があるため、意図した行為とは別に記憶の足跡のある情報を意図せず処理する可能性を高め、クリエィティビティを発揮しやすくなると考えられる。

クリエイティビティを発揮するとき、内側の情報に目を向けるのが重要だということだ。
とくに、感情的な要素のほかに感覚、知覚、内部感覚などに目を向けていく必要がある。

普段から、新しさに対する感度を高めておく姿勢がクリエイティビティを育むには重要となる。
新しさを起点に他の脳内の情報と組み合わせることが大切だ。
何の変哲もなさそうなところに新しさを見出す目を養う必要がある。

注意を外界でなく自分の内側に向けることが、クリエイティビティを発揮するうえでは重要なのだ。

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