LIFE SHIFT2: 100年時代の行動戦略

多くの人が100歳まで生きるようになった時代に、人々はどのように生きるべきかについての考察の2冊目。
1冊目ほどのインパクトはなかった。
基本的な考え方は前作と同じ。
人生が長くなった時代では、自分のキャリアを何度も見直し、向上のための学びを続ける、ということ。

100年の寿命を得た人類は、新しいストーリー、新しい習慣、新しい神話を生み出すべきではないか、というのが本書のスタートでもある。
誰もが社会的開拓者として、新しい社会のあり方を切り開く覚悟が必要である。

楽観的な科学者の中には、毎年平均寿命は1年以上延びると主張している。
結果的に、人類は不死の世界に突入する。

高齢者が増えるマイナス面ばかりが強調されるが、人々の老い方は大きく変わってきており、長寿化が個人と社会に多くの機会をもたらし、新たな問題解決策を生み出している。

高齢者は、活動量を縮小させ、減退しつつある情緒的・肉体的資源を、好ましい経験をもたらしやすい人間関係い注ぎ始める。
その結果、老いととももに肉体的・社会的に失われるものもあるが、それでも情緒的な幸福度は維持されたり向上したりする。

ボランティア活動をおこなうことがその人にもたらす好影響はきわめて大きい。
コミュニティに深く関わっている人は長生きする確率が高く、生き甲斐をもつことによりアルツハイマー病の発症リスクと死亡率ともに下がることがわかっている。

60歳が目前に見えてきた現在、今後の生き方の参考になる本だった。

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