人造人間キカイダー The Novel

ドラマやアニメのノベライズではなかなか当たりがない気がするが、本作はよく出来ていた。
さすがは「千里眼」シリーズの作者だけあって、基本設定を活かすために、一生懸命理屈を考えたのがうかがわれる。
ただ、その理屈ぽさが鼻につくところも少しあった。

基本的な背景は原作と同じ、世界征服を企むプロフェッサー・ギルに対抗するために光明寺博士が開発した人造人間キカイダーが、光明寺博士の娘と息子を守って戦う。
キカイダーは、良心回路を持っているため、人間に近い感情を持っている。

キカイダーが左右で赤と青なのは、光明寺博士がギルに気づかれないように2つのロボットを設計し、半身づつ合体させた、ということになっている。
キカイダーの必殺技である「デンジエンド」は、左右の腕に仕込まれた小型粒子加速で、陽子と電子をぶつけって発射する、という凄まじい設定になっている。
雑魚キャラを含めたロボットたちは人工生命体で、人間のように天国を信じられないので、人間よりも死を恐れている、というのが面白い。
なぜかキカイダーがロケットパンチを発射するサービスもあり、探偵の服部半平太やハカイダー、ビジンダーなどの懐かしいキャラも登場する楽しい作品になっている。

キカイダーは、ゼロダイバーとフュージティブ・フロム・ヘルの2体の設計を合体した存在。
プロフェッサー・ギルにバレないように2つのロボットを設計し合体させた。

ジローが歌いだした。吹き荒ぶ風がよくにーあーうー

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