5000日後の世界 すべてがAIと接続された「ミラーワールド」が訪れる

テクノロジーの預言者と呼ばれる著者が未来像を語る。
中心になるのはAIとミラーワールドだ。
全体的に目新しさは無かったが、著者の考えな方は面白かった。
テクノロジーは生き物であり、行きたい方向が分かれば、未来が分かる。

テクノロジーは人間と関係なく、我が道を行く。
著者独特の見方である。
テクノロジーの行き先は、発明者には予想できない使い方にある。
発明が元の意図と違った使い方をされ時、そちらにテクノロジーが望む方向がある。

インターネットの次に来るのは「ミラーワールド」だと著者は主張する。
物理的な世界をデジタルで再現したミラーワールドでは、情報がデジタル化されているので機械がそれを読むことができる。
機械が読めれば、AIやアルゴリズムを適用することで、新しいものを生み出すことができる。
「ミラーワールド」が我々を待っている。

テクノロジーによる問題を解決する方法は、「テクノロジーを減らす」ではなく、「より多くの、より良いテクノロジーをつくっていく」ことだ、と主張する著者は、楽観的に思える。
彼によると、数千のインタビューの結果から、成功者に共通する特徴は「楽観主義」だという。
「それはほとんど信仰や信念にちかい」楽観主義、だということだ。

本書を読んでいて試してみたくなったことが2つある。
1つは、自分の残り時間を意識して生活すること。
生命保険などのデータを使い、自分の誕生日から残りの日数を計算し、あと何日生きられるか見ながら日々を生きる。
もう1つは、何もない生活を体験すること。
お金がまったくない生活を、ある期間進んで体験してみる。
アフリカの村に行って2週間くらすとか、テントと食料を少しだけもってハイキングに行くとか。
ほとんど何も持たないことの喜びを知ることができ、何もなくてもやっていける気づきを得られる。

そもそも、私はわれわれの知能に汎用性があるとは思っていません。
人間の知能は何百万年もこの星で生き残るために進化した狭くて特異な合成物でしかない のです。すべての可能な考え方や精神の空間の中のずっと端に存在しているだけです。ですから汎用AIというものはなくて個別のAIしかないと思います。

成功とは何かを知るためには、何か上手くいかないものに挑戦しなくてはなりません。 多くの人は成功すればするほど失敗するのがより難しくなり、それに抵抗してしまいます。同じことは私にもありました。私も成功するほど、失敗する見込みが高いチャレンジをするのが難しくなり、我慢がきかなくなりました。

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