幸福優位7つの法則

ポジティブ心理学についての分かりやすい解説書。
幸せという個人的抽象的な問題を科学的に分析するのがアメリカらしい。
昔から良く言われている事の正しさが科学的な調査や実験で検証されている。
習慣化の方法と被るところもあるが、7つの法則の内、気になるものを試してみるのも良い。

幸せは成功の結果ではなく、幸福感が競争の源泉となる。
ハピネス・アドバンテージ(幸福優位性)が本書のテーマである。

幸福優位の7つの法則と、そのためのトレーニング方法が解説されている。

1.ハピネスアドバンテージ
ポジティブ脳は、生物学的な優位性を持つ。
脳を訓練し、積極性を高めることができる。

2.心のレバレッジ
自分の状況をどのように経験するかは、心の持ちようで変化する。
心の持ちようであるてこ(レバレッジ)を調整することで、経験は変えられる。

3.テトリス効果
失敗に注目するパターンができると自分を追い込んでしまう。
ポジティブを発見するパターンを作り上げるべきである。

4.再起力
挫折やストレスに対処する方法を見つけ出し、より幸せになる。

5.ゾロ・サークル
大きな試練に圧倒されると、理性が感情に乗っ取られる。
小さな達成でコントロールを取り戻す。

6.20秒ルール
人間の意志には限界がある。20秒以内に実行できる、判断不要のことから始める。
逆に、やめたい習慣に関するモノを手に入れるのに20秒以上かかる場所におくと、やめることができる。

7.ソーシャルの投資
友人、同僚、家族などの人間関係を大事にし、推進力にする。

トレーニングの方法として、「5つの親切」「得意分野に戻る」「自分の強みに注目する」「感謝する」「毎日同じ時間に3つの良いことを書き出す」などは試してみたい。

私はこういうときこそ、支点を動かすべきじゃないかと気づいた。本を読むことを「つまらない仕事」のように定義してしまっていたので、意識的にそれを「自分を豊かにするための読書」と変えることにした。また、この仕事を人に話すときに使う言葉も変えることにした。スターバックスで、幾人かの友達に「こういう論文を読むことが楽しくてしょうがない」と話した後には、実際にそういう気分になっていた。

バリー・シュワルツは、彼の名著『なぜ選ぶたびに後悔するのか』の中でこう説明している。「前もってルールを決めておくことにより、我々は意志の力を弱めさせる絶え間ない選択から解放され、それは生活に大きな違いを生む。」

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