怖い話だった。
子供たちからみる世界に近いのだろうか?
幽霊が見える唯一の少女であるペギー・スーは、いつも幽霊たちにいたづらを仕掛けられる。
いたずら好きの幽霊たちは、人間にちょっかいを出し、殺してしまうこともある。
それに対し、ペギー・スーは幽霊を見つめることで、傷つけることができる。
でも、長時間見つめると頭が痛くなり、目が見えなくなってしまう。
そんなペギーを幽霊たちは憎むが、巨大な力に守られたペギーを殺すことはできない。
なんとか事故か自殺でペギーを殺そうとする。
幽霊たちのいたずらでペギーはおかしな行動を取ることになるが、周りの人には幽霊が見えない。
だから、ペギーは、悪い噂が立って、ひとつの場所に居続けられない。
母親と仲の悪い姉とキャンピングカーで、次の街へ移動することになる。
新しく訪れた街では、幽霊たちが巨大な悪さを計画していた。
彼らが作った太陽の光に当たると、人は天才のように頭が良くなる。
しかし、夜になるともとに戻り、光に当たりすぎると記憶がなくなってしまう。
それだけでも大騒ぎだが、幽霊の本当の狙いは違いものだった。
頭が良くなった動物たちが街を支配することになる。
動物たちは、スーパーの肉や革製品を廃棄させ、人間のように服を着るようになる。
自分だけでは服が着れないので、人間を召使いとしてこき使う。
反抗すると強力なテレパシーで人間に頭痛を起こさせ、人間の身体をコントロールするようになる。
彼らの復讐は終わらなかった。
食肉のために殺された子供の代わりに、人間の子供を動物にしようとしていた。
過激な派閥は、人間同士を共食いさせようと目論んでいた。
この恐ろしい状況で、主人公のペギーは非力である。
幽霊の陰謀を知っていても、大人は誰も信じてくれない。
力と言っても、みつめて幽霊を焦がすくらい。
それも、長く続けると目が見えなくなってしまう。
どうするペギー?!
という話である。
子供が読むには残酷すぎる感じもあるが、子供から見た世界が優しいばかりでもないだろう。