エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

三木聡のようなバカな映画だった.。
さえない中国系アメリカ人の主婦が、じつは複数の並行宇宙を救う選ばれた人だった。
しかし、世界を滅ぼす悪は、実は娘だった。
ポップな演出だが、家族の難しさと絆を描いた映画だった。

家族で税金の申請に来たクリーニング屋の主人である主人公は、いつも頼りない夫から、世界を救うように言われる。
そう言った夫は、実は他の世界(ユニバース)から来た人物で、この世界を救えるのは彼女だけだと言う。
彼女は全く信じなかったが、役所の担当のオバちゃんがいきなり襲ってくる。
それに対抗するには、ユニバースをジャンプして、他のユニバースの彼女の能力を手に入れ戦うしかない。
指示に従いジャンプし、能力を得た彼女は、何とか敵を撃退する。
しかし、敵は次々に現れ、その首領は娘だった。
税金の申告の修正やクリスマス・パーティを主催しながら、不可思議な戦いに巻き込まれていく。

ユニバースをジャンプするのにバカなことをしなければならないというルールが笑える。
「Darker Than Black」の契約者のようだ。
ただ、あまりにお下劣過ぎる方法もあって、これは笑えない。

アクションは懐かしいカンフー映画風で楽しい。

最終的には、家族の話である。
母と娘、妻と夫、父親と娘のそれぞれの想いとすれ違い。
それでも、とりあえずはハッピーエンドである。

生物が発生しなかった惑星で、岩になった母と娘のシーンが好きだ。

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