協力と罰の生物学

面白いテーマだが、事例は知っているものが多かった。
人間は罰を与えるのが好きだが、協力の方が効率が良い、らしい。

相手から一方的に利益を得るフリーライダーは、進化的に有利なようだが、そうでもないらしい。
卵を産みだけで、子育てをしないフリーライダーばかりが多くなった巣は、卵は増えるが誰も世話をしないので腐ってしまう。

コンピューターのプログラムによるゲーム大会で最強の戦術は、1回目は協力し、2回目は前のラウンドの相手と同じ行動を取る、しっぺ返しであるようだ。
相手がフリーライダーの場合、断固として協力をやめるのだ。

人間は罰を与えることに快感を得る。
罰を与えることが進化的に有利だったと考えられる。

協力に進化を説明する主な理論は以下の通り。
血縁淘汰理論 血縁者の遺伝子が残ることで自分も得をする
直接互恵理論 もちつもたれつ
間接互恵理論 情けは人のためならず。自分の評判を上げる

社会脳仮説によると、大脳皮質が相対的に大きな種は、より大きな群れで生活している。
大きな群れで生活は認知的に困難だからだ。

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