つみたて投資の終わり方

お金を貯める投資ではなく、老後に貯まったお金の取り崩し方を扱った本。
この観点の本は少なく、とてもためになった。
この考え方でシミュレーションしてみよう!

老後のポートフォリオは安全性を高くする必要がある。
資金を増やす時には株式などのリスク資産を多めに構成するが、株式が大きく下がった時にリカバリーのきかない老後には、リクス資産は5割以下にするべきだという。

これはなかな難しい。
分散投資はしていたものの、リターンを多く見込むために、株式に多く配分していた。
債権にも配分していたが、こちらは変化が乏しく面白くない。
どうしても株式に偏ってしまう。

しかし、本書の主張はもっともである。
リーマンショック級の暴落があると、精神的にもかなり辛い。
老後に向けてポートフォリオを見直すべきなのだろう。

リスクの高い資産と低い資産の割合を5対5にしつつ、リスクの高い資産のリターン3%を取り崩して生活費にあてることで、資産を減らさず生活費を補填する作戦である。
それには、それなりの元手がいる。
老後にどのような生活をするかによるが、現状ではギリギリな感じである。

毎年行う取り崩しとリバランスをシンプルにするために、ファンドを1つの絞り込むのも納得のいく考え方だ。

リタイアメントという穏やかな時間の中でやるべきことはシンプルです。
・年末に総資産額を算出します(取り崩し額を決定)
・年始にリ・バランスを兼ねて取り崩しを実行します
これだけです。
人生後半の「黄金時間」の中で、投資に掛ける時間は上記のみとしましょう。

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