キングの新作ファンタジーである。
「ダークタワー」を代表として、キングのファンタジーは分かりにくいと思う。
なんでそうなる?という疑問があり、キング独自の世界観に馴染めないことが多い。
この作品も同じで、原書で読むと、自分の読み方に誤りがあるのか判別が難しかった。
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「フィクション」カテゴリーアーカイブ
鵼の碑(いしぶみ)
17年ぶりになる京極堂シリーズの新作である。
読みやすいのだが、分厚いのでなかなか進まない。
今回は電子書籍で購入したのだが、読んでも読んでも進捗のパーセンテージが進まない気がした。
登場人物が多いので混乱する。
今回は、あまり妖怪小説っぽくなかった。
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怪獣保護協会
「ロックイン-統合捜査-」でファンになったジョン スコルジーの怪獣小説である。
この作家のユーモアSFはとても楽しい。
本作では、著者の怪獣愛が爆発している。
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走馬灯のセトリは考えておいて
セトリは古本屋業界用語ではなく、セットリストだった!
死者が情報として生きる近未来を描いている。
ChatGPTの時代には、情報されあればリアルな反応を生成出来るのはリアル。
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魂手形 三島屋変調百物語七之続
宮部みゆきの三島屋変調百物語シリーズの第7巻。
相変わらず怪談として斜め上をいっている。
今回は、火焔太鼓、一途の念、魂手形の3作品。
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グレイス・イヤー
確かに女の子版「蝿の王」だった。
女性差別のデストピアだが、現実にも女性差別の国は多い。
ツラい話だが、読み易く、一気に読める。
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殺しへのライン
ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ3作目。
このシリーズの魅力は探偵役ホーソーンのキャラクターであろう。
鋭いのは確かだが、善人なのか判然としない。
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パン焼き魔法のモーナ、街を救う
モーナが唯一使える魔法は、パンをうまく焼いたり、クッキーを踊らせることだった。
魔法使い狩りで捕まり、何とか釈放されたが、迫り来る敵の軍隊の前で、モーナは国で唯一の魔法使いだった。
英雄を作り上げる政府への批判や、死んだ馬の大群など、子供には勧めにくいと思われがちだが、子供は分かるものだと思う。
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異常【アノマリー】
フランスのSFのような、純文学のような不思議な作品だった。
登場人物が多く、途中までは流れを掴むのが難しい。
結局、何を主張したいのか、よく分からなかった。
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AI法廷のハッカー弁護士
これも面白かった。
この頃でも、探せば面白い小説はたくさんある。
裁判官がAIになった未来に、そのバグをハックして勝利を勝ち取る弁護士が主人公。
行きがかり上、手伝いになった素直な青年とハッカーの少女というチームがなかなか良いキャラである。
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