ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ3作目。
このシリーズの魅力は探偵役ホーソーンのキャラクターであろう。
鋭いのは確かだが、善人なのか判然としない。
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「フィクション」カテゴリーアーカイブ
パン焼き魔法のモーナ、街を救う
モーナが唯一使える魔法は、パンをうまく焼いたり、クッキーを踊らせることだった。
魔法使い狩りで捕まり、何とか釈放されたが、迫り来る敵の軍隊の前で、モーナは国で唯一の魔法使いだった。
英雄を作り上げる政府への批判や、死んだ馬の大群など、子供には勧めにくいと思われがちだが、子供は分かるものだと思う。
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異常【アノマリー】
フランスのSFのような、純文学のような不思議な作品だった。
登場人物が多く、途中までは流れを掴むのが難しい。
結局、何を主張したいのか、よく分からなかった。
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AI法廷のハッカー弁護士
これも面白かった。
この頃でも、探せば面白い小説はたくさんある。
裁判官がAIになった未来に、そのバグをハックして勝利を勝ち取る弁護士が主人公。
行きがかり上、手伝いになった素直な青年とハッカーの少女というチームがなかなか良いキャラである。
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時の子供たち
面白かった。正統なるSF小説。
内紛により自滅しそうな人類は、テラフォーミングした惑星に、進化を促進した類人猿を放ち、自らの後継者としようとした。
しかし、過激派により実験は失敗。
猿たちは死に、知能を進化させるウイルスは、惑星土着の生物である蜘蛛たちの進化を促進した。
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20世紀SF〈2〉1950年代
そうそうたるラインナップ。
この人がこんな作品を⁉︎と思うものもあった。
全体的には分かりやすかったが、なかには理解しづらい作品もあった。
短編集とは、そういうものだ。
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ブリリアンス-超能ゲーム-
面白かった。
スパイ小説のノリである。
人口の1%が超能力を持つようになった世界。
世界は持つものと持たざるものに分断された。
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エイリアン3
ギブスンによる幻の「エイリアン3」の脚本を小説化。
ギブスン的なサイバーパンクなビジョンはないが、ポセイドンアドベンチャーのような逃避行は楽しめた。
エイリアン2のキャラが幻影として何度も現れる、エイリアン愛に溢れる作品だった。
リプリーもニートの活躍は少ないが、ビショップの変わったユーモアを交えた頑張りが嬉しい。
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ペギー・スー 魔法の瞳をもつ少女
怖い話だった。
子供たちからみる世界に近いのだろうか?
幽霊が見える唯一の少女であるペギー・スーは、いつも幽霊たちにいたづらを仕掛けられる。
いたずら好きの幽霊たちは、人間にちょっかいを出し、殺してしまうこともある。
それに対し、ペギー・スーは幽霊を見つめることで、傷つけることができる。
でも、長時間見つめると頭が痛くなり、目が見えなくなってしまう。
そんなペギーを幽霊たちは憎むが、巨大な力に守られたペギーを殺すことはできない。
なんとか事故か自殺でペギーを殺そうとする。
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遙かなる地球の歌
クラークによる太陽系滅亡後の異星への移民の話。
既に移民が成功している惑星に、違う惑星に向かっている人々が立ち寄る。
その時の状況が静かに語られる。
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