流石に大人向けのペーパーバックは、読み切るのに時間がかかった。
本作は、スティーヴン・キングによる、多分久しぶりの超能力者ものである。
アメリカ中からさらわれた少年少女が怪しい研究所INSTITUTEで、超能力を開発するためのモルモットにされる。
「ファイアスターター」のような泣かせる話ではなかったが、途中から少年の冒険物語となり、俄然盛り上がってきた。
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「キング」タグアーカイブ
スティーヴン・キング論集成
風間賢二によるキングの評論集。
よくもこれだけの数を‥と思う分量である。
キングについて、様々な切り口で楽しめる。
ダークタワーのパートは、興味が無いのでパスした。
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夏の雷鳴
キングの短編集後半戦。
バラエティに富んでおり、普通小説やホラー、楽しめる作品やわけの分からない作品が収録されている。
以下は、レビューというより、読んだことを思い出すための自分に対するメモである。
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マイル81
キングの凄いところは、この21世紀に誰もネタにしようとは考えないアイデアを作品にするところ。
特に短編おいては、なぜこれを小説にしようとした!と思ってしまうものが多い。
そんなネタでも傑作になることがあるのが、キングの凄いところなのだけど。
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任務の終わり
キング初のミステリー・シリーズ「ミスター・メルセデス」も最終巻である。
植物人間になったと思われていた1作目の犯人「メルセデス・キラー」が復活する。
元刑事の探偵ホッジスとの宿命の対決が幕を開ける。
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ファインダーズ・キーパーズ
「ミスター・メルセデス」に続くキングのミステリーシリーズ第2段。
残念ながら前作の探偵役であった元刑事のビルとホリーの出番は少なかったが、犯罪小説として面白かった。
最初から引き込まれる。
キングの第二のピークかもしれない。
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kotoba特集スティーヴン・キング
キング特集があるとつい買ってしまう。
コレクターのようになっているのかもしれない。
この特集は、なかなか豪華でバラエティに富んだ執筆陣だった。
さまざまな切り口でキングを分析している。
みんな好きだなあと思うが、新しい発見はなかった。
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ミスター・メルセデス
キング初のミステリー!
初か?という気もするが、元刑事と犯罪者の戦いというストレートなミステリーは無かったと思う。
むかしのキングに戻ったようなしつこい描写と陰惨なイメージが、昔からのファンには嬉しい。
何と、キャラクター小説だったりする。
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スティーヴン・キング 映画&テレビ コンプリートガイド
ホラー小説の帝王スティーヴン・キングは、作品の映像化についてもダントツである。
内容的にはとても単純なものが多いが、それゆえに映像化し易いのか、多作な彼の作品で、映像化されていないものを探すほうが難しい気がする。
キングの映画化、テレビ化された作品の完璧な解説を目指したのが本書である。
解説自体は筆者の想いが強く、必ずしも私の評価と一致しないが、楽屋落ちのような情報も楽しい。
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心霊電流
久々に、キングの上手さを実感した。
キングはなぜ、少年時代をこんなに生き生きと描けるのだろう。
でも、怖くない。
最後の最後に古典的なホラーになるのだが、ちょっと唐突な気がする。
それに、ラブクラフト的な恐怖は、実際あまり怖くない。
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