「ファンタジー」タグアーカイブ

メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち

ジキルとハイドの娘を中心に、モロー博士の動物人間やフランケンシュタインの花嫁などが活躍するスチームパンク風のコミカルなミステリーである。
助っ人としてシャーロック・ホームズまで登場する豪華さである。
ストーリー的には驚くべきところはないが、作中にちょいちょい差し込まれる娘たちの会話が楽しい。
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クララ殺し

「アリス殺し」に続くファンタジー殺人事件。
基本的な設定として、我々の世界とファンタジー世界がつながっており、ファンタジー世界の殺人がそのまま我々の世界へ反映される。
面白いのは、真の世界はファンタジー側だということである。
前作の舞台は「不思議の国のアリス」だったが、今回は、また違う物語である。
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図書館の魔女 第一巻

中世ヨーロッパのようであり、東洋のようでもある世界が舞台のファンタジーだ。
山で育てられた少年キリヒトは、先生である老人に言われ、図書館の魔女に仕えることになる。
図書館の魔女は、すべての知識を手中にする恐るべき存在だと思われている。
しかし、キリヒトが出会った魔女は、まだ少女だった。
そして図書館の魔女マツリカは、口がきけなかった。
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劇場版「メイドインアビス」-深き魂の黎明-

TVアニメ版の「メイドインアビス」は、とてもクオリティが高く、ワクワクする冒険ものだった。
続きはいつだろうと待っていたら、劇場公開となっていた。
この頃たまにあるパターンだが、できればTVで続けてほしい。
TV版でも充分に絵はきれいだったし、TVシリーズの方が長く楽しめる。
そう思っていたら、劇場版の公開日に、次のTVシリーズの制作が発表された。
まずは、良かった。
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ボーダー 二つの世界

異色の吸血鬼小説「モールス」の作者だということは、途中で気づいた。
この作品も「モールス」同様にショッキングである。
異質な存在であることの驚きよりも、性的な問題でビックリするのも同じ。
表題作である「ボーダー 二つの世界」を始め、スウェーデンの底辺の人々のを主人公にした境界を超える物語が多く収録されている短編集だ。
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アナと雪の女王2

世界的に大ヒットした「アナと雪の女王」の続編である。
シンプルだった前作に比べ、今回は少し複雑になっている。
子供がついてこられるか心配だが、世界中でヒットしているようだ。
アナたちの祖先の罪がテーマになっているが、雰囲気はそこまで重くなく、見事にハッピーエンドで終わっていた。
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ジュマンジ/ネクスト・レベル

前作は、全然期待していなかったのに、とても面白かった。
高校生の成長が、ゲーム世界での冒険を通して、とてもうまく描かれていた。
前作がきれいにまとまっているだけに、その続編は難しかったようだ。
悪くはないが、前作にはおよばなかった。
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鹿の王 水底の橋

「鹿の王」に続く上橋菜緒子の医療ファンタジー。
ファンタスティックな医療ではなく、ファンタジー世界における医療のあり方を描いた作品である。
その世界では、医療と宗教、政治が密接に絡み合っている。
医療の2つの派閥が競い合っているが、どちらが正しいか決めつけないあたりが、上橋菜穂子らしい。
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ホープは突然現れる

実にクレア・ノースらしい作品だった。
1作目では繰り返し生まれ変わる人々、2作目では接触により身体を乗り換える人々描いていた。
本作では、なぜか人に忘れられてしまう人間が主人公である。
前2作との違いは、その特性ゆえに仲間がいないことだ。
お互いに忘れてしまうので、仲間として長持ちしない。
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