新型コロナの影響で映画館は営業していなかったが、席を減らしての営業が開始したので、久しぶりに劇場で映画を観られた。
しかし、かなり広い劇場に3人しかいなかった。
まあ、ホラー映画ではよくあることだが。
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「ホラー」タグアーカイブ
この世の春
宮部みゆきの時代劇、それも怪奇小説なら読まないわけにはいかない。
宮部みゆきの時代劇ホラーの特徴は、時代こそ江戸時代などだが、構造的にはモダンホラーだということだ。
読んでいて、まず思い出すのはスティーヴン・キングだ。
日本的な怪談というよりも、人間の恐怖をベースにした現代的なホラー小説となっている。
本作も懐かしのジョン・ソールを想い出させる嫌らしいティストになっている。
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スティーヴン・キング 映画&テレビ コンプリートガイド
ホラー小説の帝王スティーヴン・キングは、作品の映像化についてもダントツである。
内容的にはとても単純なものが多いが、それゆえに映像化し易いのか、多作な彼の作品で、映像化されていないものを探すほうが難しい気がする。
キングの映画化、テレビ化された作品の完璧な解説を目指したのが本書である。
解説自体は筆者の想いが強く、必ずしも私の評価と一致しないが、楽屋落ちのような情報も楽しい。
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ボーダー 二つの世界
異色の吸血鬼小説「モールス」の作者だということは、途中で気づいた。
この作品も「モールス」同様にショッキングである。
異質な存在であることの驚きよりも、性的な問題でビックリするのも同じ。
表題作である「ボーダー 二つの世界」を始め、スウェーデンの底辺の人々のを主人公にした境界を超える物語が多く収録されている短編集だ。
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ドクタースリープ
伝説のホラー映画「シャイニング」の40年ぶりの続編である。
小説の続編でもあり、映画版の続編でもある。
「シャイニング」の小説と映画版には、実は複雑な関係がある。
この映画は、2つの違いをうまく取り込み、どちらのファンも楽しめる作品に仕上がっている。
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ゾンビ究極読本
ゾンビマニアのための同人誌のような本である。
ゾンビと言っても、ゾンビ映画の始祖であるジョージ・A・ロメロのゾンビ映画のみが対象である。
私もロメロのゾンビ映画が好きだか、ここまでマニアックだとついていけない。
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三鬼
久しぶりの三島屋変調百物語。
宮部みゆきに関しては、文庫本に落ちてから購入するのがマイルールである。
三島屋百物語の第4弾である「三鬼」が出版されたのは知っていたが、文庫になるのを待っていたのだ。
待ったかいがあった。
宮部みゆきは、時代劇が一番おもしろい。
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ハロウィン
あの「ハロウィン」の続編が40年ぶりに公開された。
「サスペリア」も 40年ぶりにリメイクが作られたが、私としては「ハロウィン」の方が趣味に合っている。
登場までの煽り方といい、強烈なヒロインといい(おばあちゃんだけど)、 70年代ホラーの正統な後継と言える作りだった。
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ギレルモ・デル・トロ 創作ノート 驚異の部屋[普及版]
ギレルモ・デル・トロと言えば、「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞を受賞して有名になったが、元々はB級ホラー・SF系の人間である。
私も彼の作品では「デビルズ・バックボーン」の方が好きだ。
この本は、彼が映画製作にあたりデビュー前から書き続けてきた制作ノートの解説本である。
なんともマニアックで、ファン以外は絶対に買わないたぐいの本だろう。
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心霊電流
久々に、キングの上手さを実感した。
キングはなぜ、少年時代をこんなに生き生きと描けるのだろう。
でも、怖くない。
最後の最後に古典的なホラーになるのだが、ちょっと唐突な気がする。
それに、ラブクラフト的な恐怖は、実際あまり怖くない。
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