ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ3作目。
このシリーズの魅力は探偵役ホーソーンのキャラクターであろう。
鋭いのは確かだが、善人なのか判然としない。
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「ミステリー」タグアーカイブ
異常【アノマリー】
フランスのSFのような、純文学のような不思議な作品だった。
登場人物が多く、途中までは流れを掴むのが難しい。
結局、何を主張したいのか、よく分からなかった。
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怪異猟奇ミステリー全史
前半の西洋におけるミステリーの歴史は興味深い。
ゴシックとゴシック・リバイバルに始まり、ホラーとテラーの対比や科学の発達を背景とした探偵小説の台頭など、知らなかったミステリーの歴史が語られている。
後半の日本における展開は、趣味ではなかった。
図書館で借りたのだが、Kindle版で買ってしまった。
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Murder Theory
無茶な生物学者探偵の3作目。
あまりに翻訳が遅いので、原書で読むことにした。
今回のテーマは、人を殺人者にするウイルス!
もうミステリーではない。
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三連の殺意
酷い話だった。
一番驚いたのは、視点が章によって変わるところだ。
最初は地元の警察官の視点で、彼が主人公かと思ったら、16歳で刑務所に入った男の半生と出所後の厳しい暮らしが語られる。
彼が出会った魅力的な売春婦は、後で囮捜査の警察官としてメインキャラの一人として登場する。
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木曜殺人クラブ
イギリスの高級老人ホームの癖のある老人たちが、暇潰し感覚で殺人事件を捜査する。
リーダーは、過去に東側のスパイだったことを匂わせるエリザベス。
殺人事件はひとつでは終わらず、次にまた殺人が起こり、偶然見つかった白骨から過去の事件も明るみに出る。
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シャーロック・ホームズ絹の家
コナン・ドイル財団公認の、初めてのシャーロック・ホームズ新作。
さすがはアンソニー・ホロヴィッツ、読ませる!
本編のキャラクター達が嬉しい形で登場して、脇役もさりげなく共演する。
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記憶屋
この頃は翻訳モノを読むことが多かったせいか、日本人の小説は読み易く、すぐ読み終わる。
人の記憶を消す「記憶屋」という都市伝説が秘かに広がっていた。
身近に記憶を消された人がいる主人公の大学生は、その謎を追う。
片思いの彼女に忘れられた主人公は、「記憶屋」に良いイメージを持っていない。
しかし、調査をしていると、多くの人は「記憶屋」に対して、好意的なことを知る。
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スティール・キス
どんでん返しの法王ディーヴァーのライム・シリーズ、今回の敵はIoT!
エスカレーターが次々と人を襲うわけではなかった。
時代の最先端をミステリーに組み込むのは流石!
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ヨルガオ殺人事件
ミステリー界の各賞を総なめし、話題となった「カササギ殺人事件」のまさかの続編。
前作も驚くべき構造の小説だったが、本作も同じ作劇上のトリックが使われている。
本の中に本があり、本の中のミステリーが現実世界の謎を解くキーとなる。
謎を解くとこを目的とした本格ミステリーは好きではないが、このシリーズの大胆な構成には楽しませんてもらった。
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